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🍒EPS(1株あたりの純利益)と成長性を考え投資先を検討する

こんにちは😃

長期投資・中期トレードする際には様々な選定方法があると思いますが、日本の投資家(日本市場)はPBR/PERを気にして投資判断に使い、米国の投資家(米国市場)ではEPSと成長性が意識されている様に思います。
ここ数年になってROEやROAも日本で気にされはじめましたが、TwitterやSNSを見ているとPERを意識している投資家・トレーダーが多いのかなと思いました。

PBR・PEREPSでは一体何が違うんでしょうね?


PBRってなに?

PBR:株価純資産倍率( Price Book-value Ratio )
    PBR=株価/BPS
    企業の1株当たり純資産(BPS)に対して株価は「割安か・割高か」を測る指標。

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PBRの目安は「1」と言われます。
1より高ければ、その株価は「割高」。(売り目線)
1より低ければ、その株価は「割安」。(買い目線)
というように判断されるようです。


ここで気になるのが、計算式の中に出てくる「BPS」ってなに?


BPS:1株当たり純資産( Book-value Per Share )
    BPS=純資産/発行済み株式数
    企業が1株に対してどれほどの純資産を持っているか。

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純資産というは、もし会社が倒産することになった場合に、株主の保有株数に応じて還元されるものなので、BPS高い会社ほど安定性が高いと考えられます。
つまりその企業の安定性を見る指標であり、以前よりもBPSが高くなっていれば、その企業は安定してきているという様に判断出来るというわけです。



■では、EPS・PERはどうなのでしょうか?

EPS:1株当たり利益( Earnings Per Share )
    EPS=当期純利益/発行済み株式数
    1株当たりどれほどの利益を稼いでいるのかを知るものです。

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式の要素はそれほど変わらないように思えます。
株価が大きく変動してしまえば、指標も結果が容易に変わってしまうんでしょう。
しかし、分子が「当期純利益」というところがポイントかな?と思いました。


私個人の考えなので、正しいのかは全く分かりませんが、米国の投資家はよく「予測EPS」と「Q決算発表のEPS結果」と「今後の新EPSガイダンス」を見てるように思います。
企業が新ガイダンス(EPS)を発表する際に使う利益は「来期の予想値」となるはずなのでそこを見ているのでしょうか?
新EPSガイダンスを下げていくようだと、企業業績が下降と見られて投資家も離れていく。
逆に、新ガイダンスが高ければ企業も業績に自信があり期待できそうだと見られて人気が高まる。
のかな?と勝手に考えてます。
EPSは企業の収益力を判断する指標ですよね。
EPS数値が高いほどその企業の収益力が高いと判断でき、EPS数値が低いときはその企業の収益力も低いと判断できます。


EPSが増加する時ってどんなとき?

それは計算式(EPS=当期純利益/発行済み株式数)を見れば分かります。


《EPS増加》
▶自社株買いや株式併合によって発行済み株式数が減少するとEPSは大きくなる。
▶企業の経営状態が上向きになった時。
▶経営業績が更に好調になった場合は、その期間における純利益が増加しEPSも上昇。
▶経営状態が変わらなくても初期投資を回収できると負債返済にあてる資金が減少するため純利益が増加しEPSが上昇。

《EPS減少》
▶株式分割や新規上場・社債の発行、ストックオプション支給などにって発行済み株式数が増えると、EPSは小さくなる。
▶企業の経営状況が下向きになった時。
▶経営業績が不調になり、その期間の純利益が減少すれば、EPSは下降。


EPSは企業の業績に直結しやすい指標だと思います。
もちろん株価が大きく変動してしまえば変わってきますが、私にはこちらのほうがしっくり腹落ちしました。
企業が発表するEPS結果と新EPS予想を捉えれば、企業の収益予測にそった投資ができるのかなと思います。


■ではPERは?

PER:株価収益率( Price Earnings Ratio )
    株価が1株当たり利益(EPS)に対して割安か、割高かを知る指標になります。
    PER(倍)=株価/EPS

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一株あたりの純利益(EPS)が300円の企業(A社)の株価が3000円だった場合、PERは10倍となります。
同業他社でPERが30倍の企業(B社)がいたとしたら、その企業(A社)の株価はB社に対して割安という判断もできます。

でも
・A社のPERが低いだけなのか?
・B社のPERが高いだけなのか?
基準がよくわからないです。

PERは業種業界によって平均倍率は異なるようですので比較するときには、同業種内での比較が良いようですよ。
同業種の複数の企業PERを確認して、それ(平均)と、投資検討先の企業のPERを比較すると良いのかもしれません。
ただし成長スピードが速い企業は、利益が少ない場合でも人気があることが多いためPERが高くなる傾向があるので注意ですね。


EPSを株購入時に役立てるには?

EPS・PERの仕組みは理解できたところで、実際に株式購入する際に、その株価が買いなのか?そうでないのか?
を判断する目安はどのようなことがあるのでしょう。
・株価がどの辺りまで上昇する可能性があるのか?
・株価はどの辺まで下落する可能性があるのか?


ここが知りたいところです。


ここで登場するのが「PER」(PER=株価/EPS)のです。
式から導きだしてみましょう。

 PER=株価/EPS
  → 株価=PER×EPS

PER(株価収益率)にEPSをかけることで、株価を計算することができます。

例えば
 EPS:2(ドル)
 PER:5(倍)
の企業Aがあったとします。

 同業他社のPERが8〜10倍だった場合、
 企業A社のPERも8〜10倍になってもおかしくないと考えます。

企業A社の現在の株価は10ドル(「EPS(2)×PER(5))ですが、同業他社の平均値を使って計算すると
EPS2ドル×PER8倍 =16ドル
EPS2ドル×PER10倍 =20ドル
と予測できることから、株価は16ドル~20ドルまで上昇する可能性があると考えることができます。

現在保留している株式なら手放さずにホールドで良いし、まだ購入していない株式であれば購入するチャンスだと判断することができるのではないでしょうか?

✔Q決算のEPSを意識する!
✔新ガイダンス予想を確認する!
✔EPSとPERから目標株価を算出して投資企業を選別する!

「株価=PER×EPS」ですね。

私はこれを重要視して投資判断していこうと思います。



■他にも、当期純利益を使った有名な指標はあります


ROE:自己資本利益率 ( Return OF Equity  )
    自己資本(純資産)に対してどれだけの利益(当期純利益))が生まれたか。
    ROE=当期純利益/自己資本×100

投資家はROEを確認し、自分がその企業に投資した場合、その資金を活用して投資した企業がいかに効率的に利益を稼ぎ出すことが出来るかを知ることができます。


ROA:総資産利益率( Return of Assets )
    総資産に対してどれだけの利益(当期純利益))が生まれたか。
    ROA=当期純利益/総資産×100

投資家はROAを算出することで、総資産(自己資本や借入れなとの負債も含めた合計)を活用して、その企業がいかに利益を稼ぎ出すことが出来たかを知ることができます。



日本もROA・ROEを意識しだしている企業は多いと聞きます。
もちろん、これだけで株価は決められるわけではありませんが、決算発表でこちらも参考にして投資にメリットがあるかどうか分析してみてはいかがでしょうか?

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