今日も家族にごはんを作る。
結婚した頃は、料理にそこまで興味もなかった。自分1人なら買ってきた方が安上がりだし、食べたいものも食べられる。
私の夫はガタイがいい。趣味が筋肉で、ジムがなくなると生きていけないと思うほどだ、空気のように。当然食事もよく食べるので、結婚してからはほぼ毎日料理をするようになった。
元々食に興味のあった私 X よく食べる夫。しかも夫は私が作った食事には一切文句を言わない。おいしいと言いながら、いつも完食してくれる。気がつけば私は、自分のペンションでも食事を出せるほどいろいろ作れるようになっていた。
それでも疲れていて作りたくない日もある。そんな日は早めに夫に言っておく。すると夫が食事を作ってくれる。「絶対に」「毎日」じゃなくていい。これは本当にありがたい。おかげでいつでも楽しく料理ができる。
今どきは夫婦も家事分担なんだから、あたりまえじゃない?と思われる方。
実は私は食にうるさい。厳密に言えばその日何を食べるかに、だ。今夜中華が食べたいと思えば、中華しか食べたくないのだ。好き嫌いはそんなにないが、その日の味があって、それ以外のものに食欲が湧かない。
だから私が食べたいものを作りたい。でも毎日はしんどい。
何でもいいから作ってもらいたい、そんな日は夫にお願いする。
そんな私のやり方を受け入れてくれている夫よ、ありがとう。
言葉の壁、文化の違い、考え方の違い。何度も深刻な衝突もしてきたけれど、食への感謝で乗り越えられた部分も結構ある。
笑顔で食卓を囲めたらそれでチャラになるくらい、私には重要な時間。
今日はこのメニューの気分じゃなかった」と言いながら、残さず食べてくれる子ども達もありがとう。
「私のお肉、ちっちゃいー。ダディのちょっとちょうだい!」
今日も我が家は平和です。
ここで国際結婚の食にまつわるエピソードを少し。
日本人より食習慣の幅が広いので、我が家のように食の好みが合うことが少ない。
・友人のニュージーランド人の旦那さんの家庭 旦那さんがベジタリアン。奥さ んは自分と子ども達の食事だけ作り、旦那さんは自分で自分の食事を作っている。
・カナダ人の旦那さんの家庭 旦那さんがペスカトリアン。野菜と魚介類は食べるが肉をほとんど食べないので、奥さんがそれに合わせた食事を作っている。
・オーストラリア人の家庭 旦那さんが肉食。肉とポテト以外をあまり好まないので、奥さんが食事を分けて作っている。
他にも何でも食べるが日本食が好きじゃない、グルテンフリーでパンを食べない等々、何かあることが多いよう。
それから日本人の奥さんのところは、奥さんが料理をしてることがほとんど。外国人の旦那さんでも、意外と自分から料理します!っていう人は少ないです。私の周りの国際結婚の家庭は、ですが。