「美術館女子」が世間を賑わせているらしいからこの機会に思うところを述べてみる
久しぶりに面白い記事や今日noteを書くのにいいアイデアがないかな〜とnoteパトロールをしていたら、なんとなく選んだアートというカテゴリーでこちらの記事が議論を呼んでいることを知りました。
たまたま目にしただけですが、気になるトピックだったのでわたしも思うところを書いてみようと思います。
ただ、わたしはこの記事についてではなく、この議論に触発されて思ったことを美術館に関する自らの体験とそこから感じたことについて書きます。
様々な意見があって、問題点をうまく指摘している方もたくさんいらっしゃるので詳しい批評はそういった方達の記事を呼んでいただきたいと思い、いくつか紹介させていただきます。
何を基準にその道に通じているかというのは人それぞれだと思います。アイドルのファンだってどこからファンと呼ぶかなんて決まっていません。
それと同じようにアートだってどこからが詳しいとかいうのは誰にも決められないと思います。本人がアートが好きと思っていればそれでいい気がします。誰かと競うわけでもないので、美術に詳しいということだって自称でいいじゃないか。
美術館だってもっと気軽に、本人が楽しめるやり方で行けばいいじゃない。
でもそうはいかない日本の社会の雰囲気も分かります。
絵画が好きなことや非日常な空気感、美術の教科書に載っていたものを実際に目で見られる機会、値段・・・いろいろな要素が重なってヨーロッパ留学中にあちこちの美術館に行きましたが、そんなわたしでも日本では数えきれるほどしか美術館に行ったことがありません。
美術館目当てで旅行をしたことも国内ではありません。
日本にある作品だってヨーロッパのものに引けを取らないくらい価値があるのになぜだろう。そう思って考えてみると、やっぱりまわりの目の存在は大きい気がします。
美術館ってどこか近寄りがたくて静かにしないと怒られそうだし、別に絵が好きでもないし詳しくもないしそんなお金払ってまで行きたいと思わない。
これが美術館を遠くに感じている人が思うことなんではないでしょうか?
みんなが心のどこかでそう思ったことがあるから、いざ自分が何かのきっかけで美術館に行くことがあっても、まわりにいる人に「「何あの人」とか思われていたらどうしよう。」とか思っちゃって居心地が悪い。
ちょっと言葉は悪いけど、みんな自意識過剰なんです。
美術館には作品を見に来ていて他人のことを見に来ているわけではないはずなのに、良くも悪くも気をつかってしまう。
これが海外の美術館だとどうなるか。
わたしだけかもしれませんが、外国人(自分)がどうしていようとみんな気にしない。と思えてのびのび観賞できます。
それに加えて、アート/美術館というものが日本よりも身近なものとして受け入れられている雰囲気があります。(ヨーロッパのいくつかの美術館を回っただけなので一概には言えないかもしれませんが)
部屋の角に座ってお話しているおじさまたちがいたり
絵の解説を座って聞いちゃったり
服装だってとてもラフだし、日常の延長という感じがありました。
写真には撮ってありませんでしたが、課外学習みたいな感じで美術館に来ている子どもと先生の集団もたくさん見かけました。
観光客もたくさんいるし、騒がしくはないけど人の存在でガヤガヤしていました。
人が溢れるくらいたくさんいると問題もその分おきると思うので、日本の美術館もそこを目指せ、とは言わないけど、せめて授業の一貫で美術館に行くこととかがもっとポピュラーになったら、美術に接するハードルが下がるんじゃないかな。
ひとことでまとめると、美術館に行くということがそんなに特別じゃなくなったらいいのにな。って感じですかね。
だんだん外出できるようになってきたし、こんなことを言っているわたしがまず近くの美術館に行ってみようかなと思います。