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shinya_chanpuru
1,3-ジカルボニル化合物のアルキル化
炭素-炭素結合の形成は,有機合成において非常に必須な反応である。例えば,1,3-ジカルボニル化合物(β-ジカルボニル化合物とも呼ばれる)のアルキル化はによるC-C結合の構築は非常に重要な反応である。
このような反応は,一般的には,化学量論量の塩基の存在下,ハロゲン化アルキルを用いて行われる。しかしながら,ハロゲン化試薬は毒性が高く,強塩基を使用するため操作に危険性が伴い,廃液の処理が必要などの課題がある。近年,アルキル化試薬として,ハロゲン化試薬の代わりに,アルコール,アルケンなどを用いる新しい方法論が開発された。また、1,3-ジカルボニル化合物のエノンへの共役付加も有機合成における重要な単結合C結合構築経路の一つである(下の図。エノンは,カルボニル基とC=Cが共役系にある化合物である)。