【化学】レベル“4”問題集、有機無機比較
なかなかテレワークにならない(テレワークに向かない)職業。
でも時短や時差出勤にはなりつつある今、
少し自分の時間がとれる状況になったので、
自己研鑽のため、化学の問題集を解いていくことにしてみた。
●そんな中、本棚を見てみたところ、上に挙げた2冊があった!
●「この二つの問題集って違いはあるのだろうか」と思った。
ということで、2冊の比較をしてみました。
ただ
まだ、無機化学と有機化学しか解いてないので、
この二分野の比較をしてみます。
時期は早いですが、高校3年生を始め受験生の参考になれば嬉しい。
無機化学、比較
大問は共に4問ずつ
錯体とEDTA(キレート滴定)についての問題は共に存在。
金属イオンの定性分析も共通(頻出だしね)。
旺文社にはハロゲン、東進には沈殿滴定、気体の発生についての問題があった。
所感…無機化学については、問題数は一緒。内容もさほど変わらない。
強いて言えば、気体や沈殿滴定を扱っている分だけ、
東進の方が解きやすいイメージ。
有機化学、脂肪族・芳香族の比較
大問は、旺文社10題、東進9題。
共に構造決定問題が中心であったが、
その出題方法というか、触れるテーマに違いがはっきりあった!
旺文社は教科書範囲の発展や、それを超える内容を扱うものが多くあった。
(NMR、配向性、メタセシス反応など)
東進は不飽和炭化水素の構造決定が多くあった。
(アルケン、シクロアルケン、アルキンなど)
共通であったものは、メソ体・ジアステレオマー・ケトエノール体・オゾン分解。これらは知っておかないといけないんだなと再認識。
所感…構造決定を徹底的にしたいなら東進。いろんなテーマや出題方法の演習をしたいというヒトは旺文社。
有機化学、高分子化合物の比較
大問は旺文社8題、東進7題。
この単元は扱っている内容はそっくりでした。
糖の完全メチル化、アミノ酸配列、イオン交換樹脂。ここが共通。
その他の問題を比較すると旺文社は難しめの問題(糖脂質、ペプチドグリカン、エポキシ樹脂とメラミン樹脂)、東進は知識の整頓問題(ビニロン、繊維、核酸、生命反応)という違いが。
所感…ほぼ同じだが、難しめの問題をしたい人は旺文社、高分子に関連する広い知識を確認したい人は東進。
まとめ
無機有機に関していうと、より難しいのが旺文社、東進は比較的取り組みやすい問題が多い。
しかし、有機化学分野でそれぞれ特色があるので、そこの違いから、自分が取り組みたい方の問題集を選ぶと良いと思う。
同じ『レベル4』を標榜していても、やはり違いはあるんだな。
このほかに、数字のついたレベル別問題集って、ないよね^ ^;