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【化学】スペンサー基礎化学で単元ネタのお勉強
~Abstract~
高校化学+αを学習するために「スペンサー基礎化学」を使用。高校教科書を超える内容を学習できたのはもちろんですが、このような洋書(この本だけ?)には、”身近な科学ネタ”が多く含まれていることを発見。ページ数は多いが、化学に関する各種情報や余談を知るために読むというのもあり、という事を知った。
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こんばんは、うぃずです。
心理学を勉強しつつも、本職としている化学の知識不足は相変わらずなので、化学の勉強もせねばと、ちょこっとずつこつこつ続けていました。
1年かけてようやく(上巻のみ(^-^; )読み終わったので、ちょっとだけ気づいたことを書いてみます。
今回使っていた書籍は、この「スペンサー基礎化学」です。
私自身が学生の時には「ブラディ一般化学」を使っていました。
ですが「スペンサー基礎化学」を使った理由は、化学オリンピックで日本代表選考まで進んだ生徒が「この本、勉強しやすかったですよ!わかりやすかった。」という話をしていたことに由来します。
さて、その中身ですが、大学1年生が使う教科書ですから、高校化学+αの内容までを網羅したものです。
その+αの内容はさておき、この本を読んで思わぬ収穫があったのです。それは「化学に関する情報(単元に関する余談や由来、”身近な科学”的なもの)が多くちりばめられている」ということ。
例えば…
・化学基礎:原子の原子番号や質量数を表すときに、原子番号に使う”Z”。これははドイツ語のZahl(意:数・番号)からきている。
・化学基礎:物質量を表すmolはラテン語のmoles(意:盛り土)から。
・アルコール検出器の仕組みは、”二クロム酸イオン(褐色)+硫酸+アルコール→Cr3+(緑色)”という酸化還元反応を利用したもの。(今は違うみたい)
・金属イオン特有の色について、歴史上の使用例(岩石絵具)。ラスコーの壁画が有名(赤、茶色)。ほかにプルシアンブルーなど。
・「鉄分強化コーンフレーク」にはFeの微粉末が入っている(!ほんと?)。
などなど。
こんなん、今使っている高校教科書にはなかなか載っていないですね。教授資料には載ってるのかな?
ちなみに、アルコール検出の仕組みについては実際に試してみました。
クロム酸カリウムに硫酸を加え二クロム酸カリウムとし、7%アルコールを飲んだ後の呼気をぶくぶくしてみました。…がすぐには変化せず( ;∀;)
「あー、ならないじゃん」と思い、そのまま放置しておいたところ、翌日朝に色が変化していました。反応遅い、逮捕できない(^-^; でもネタとしては面白かった。
最近というか近年、科学技術が発展し、いろいろな技術がブラックボックス化して、「ここに化学(科学)が使われているんだよ」と言っても伝わらないことが多くなってきました(プラスチックの製氷器を見たことがなかったり、壊れた機械(ラジオなど)を解体する経験など望むべくもない)。なので、こういう化学ネタを授業などで、せめて話し伝えて有効性を伝えるってとても大事なことだと(勝手に)思っています。
でもこういうネタって、なかなか教員間で話をしたりしないので、情報が集まりにくかったりするんですよね。
授業技術だけじゃなく、「この単元の時にこういうネタを話してみたら、嬉々として聞いてくれましたよ~」とかいう話が出来たらいいなぁ。と思ううぃずでした。