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Titanfall2 感想(キャンペーンのみ)

基本データ

  • プレイ環境
    PS5

  • プレイ時間
    5h

  • プレイ日程
    2022/3/19-2022/3/20

  • クリア状態
    本編クリア (難易度Nomal)

感想

ゲーム性

シングルプレイのFPSが注目されなくなって久しく、最近は復活したもののCoDからキャンペーンが消えたり、BFでは今も新作にキャンペーンはなかったりと不遇な扱いは続いている。
それでもDoomやWolfenなどが気を吐いてくれているなか、1作目はキャンペーンを実装していなかったTitanfallが2になってキャンペーンを実装してくれたことは非常にうれしい。

FPSのキャンペーンが他の3DActと比べ難しいと思う点は、結局のところ武器が銃器という力量に合わせて強化されるものでない以上、キャンペーン内における起伏というものをマップデザインや展開によってしか出すことができず、展開に関しても操作が忙しい点で大まかな流れはつかめるもののJRPGのようにシナリオをずっと見させるようなこともできないので難しいという構造的な問題を抱えているからなのかと勝手に思っている。
一方で本作は、それをタイタンという操作感の異なるプレイ時間を設けること・多彩なギミックを利用したマップを用意しそれを短い時間の中にギュッと詰め込むことで飽きが来ないとても楽しいキャンペーンを作ることに成功している。

まずは本作の顔ともいうべきタイタン騎乗アクションに関しては、正直なところ結構大雑把な作りであって戦略性は薄いものの、普段の歩兵として戦う時からのスケールの変化でプレイ感を変え、敵歩兵を巨大武器で薙ぎ払う快感は非常に楽しい。
それだけではなく、基本的にタイタンに騎乗するシーンではほぼ毎回ボス戦が用意されており、ボスにしても洋ゲーにありがちな唐突に始まるという感じではなく、相手のボス紹介のカットシーンを挟むなどボス戦ですよーと気合を入れる演出を挟むことでメリハリをつけテンションが上がる見せ場として作っているのはプレイヤー心理をよく汲みとってくれている見事な見せ方というしかない。

コックピットに乗り込み敵も味方もタイタンに乗っての戦闘は歩兵戦と別の楽しみがある

キャンペーンの多くの時間を占める歩兵戦に関しても、本作の特徴であるウォールランを活かしながら様々なギミックをちりばめ飽きがこないように調整されている。
素直な撃ちあいをした次のステージでは、フィールドを巨大建築現場上にすることでMapを視覚的に楽しませたり、その次では突如過去と現在を行き来するまるでアドベンチャーゲームのようなギミックを取り入れたり、ウォールランを使ったあたかもプラットフォーマーのようなステージがあったりと目まぐるしく舞台やギミックを注ぎ込むとてもリッチな作りになっている。

わけのわからない工場を戦場にしたり
飛行船を飛び移りながらの戦闘もある

シューターとしてみると、少なくともノーマルの難易度ではかなりエイムアシストが強く楽にクリアできる作りになっている。
ここはキャンペーンを楽しんでもらいたいという作りであればストレスなく次の展開に進むため必要であり、個人的には良い調整だったように思う。

ストーリー

上記で述べたように展開や見せ方など非常に高いレベルでまとまっている本作であるが、ストーリーに関しても一級品である。

といっても全体のストーリーに関しては正直あまりのめりこむほどのものではないのだが、本作のシナリオ的な見どころは何といってもタイタンとのバディものとしての側面である。

見どころゆえに多く語ってはネタバレになるので簡単にしか書かないが、最初は臨時パイロットとタイタンでしかなかった関係性が、徐々に軽口すらきくようになり、最後はタイタンとお互い信頼するまでになるストーリーは主観視点の体験としてとてもよくできており、ぜひ自分で体験して欲しい。信じてプレイしてほしい。

総評

短いプレイ時間の中に秀逸なバディものとしてのストーリーと、タイタン戦や時間移動・プラットフォーマーとしてなど様々な要素を詰め込み飽きることのないジェットコースターのような楽しさを提供するFPSキャンペーンの傑作。難易度は普通なので、気楽に楽しさを重視してFPSをプレイしたいときにぜひ勧められる作品。


点数:90点

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