DWSIM:操作シンボルの説明 その2
DWSIMに設定されている単位操作(操作のシンボル)の説明です。
DWSIM v6.4.6
DWSIMの概要は以下を参照ください。
シミュレーションのシンボル
メイン画面のFlowsheet下側にタブがあります。
Exchangersタブ
Cooler シンボルは、Material Streamから熱取り除ける。熱量は、Energy Streamをつないで計算される(外部とやりとりできる)。
Heaterシンボルは、Material Streamに熱を加えることができる。熱量は、Energy Streamをつないで計算が可能である(外部とやりとりできる)
Heat Exhchangerは、Material Stream間で熱のやり取りを計算できる。
計算方法(Calculation Type)は、様々があり、片側の出口温度を指定する、伝熱パフォーマンス(UA[W/K])を指定して交換熱量、出口温度を計算する、2流体の出口温度、総括伝熱係数[W/m2/K]を指定して、伝熱面積を求めるなど様々な検討ができる。
Shell And Tube熱交換のレーティングを行う機能もある。いろいろ検討ができるので、別途、利用例を整理したいと思う。
Air Coolerシンボルは、エアフィンクーラーの概要検討ができる。
Falling Film Evaporatorシンボルは、流下薄膜式熱交換器の概要検討ができる。
Logical Opsタブ
Contrller Blockシンボルは、Material Streamの温度を95℃にするために、Heaterで熱を加えるべき値を探すなどの時に利用できる。
Specification Blockシンボルは、原料Aに対して原料Bは、1.5倍にしたいなど、一定の比率関係があるときにAだけを指定するだけで、Bも設定したいときに利用する。以下の図では、MSTR-03のMass Flowを決定すると、MSTR-04のMass Flowが自動で決まる。
Recycle Blockは、プロセスにリサイクルループ(閉ループ)がある場合には、収束計算をするためにループに入れる必要がある。
よく使うのはこの3つと思う。
その他は、利用する際に取り上げたいとおもう。
まとめ
Exchangers、Logical Opsにあるシンボルについて整理した。
所感
次は、説明したところの機能のみで、実際的な問題について、適用事例を整理したいと思う。
ここで紹介したシンボルでも十分に機能を紹介できていないので、機能が多いものについては個別に取り上げて整理したいと思う。