いつか1番ではなくなる日まで
我が子は5歳男児
とにかくよく喋る
弁が立つとはこの事かと思うくらい口達者
かつては同年齢の子達と比べると全く喋らず検診時に保健師さんに相談したというのに
いつからか起きている間はベラベラと喋り続ける
食事時でも(そのため食べ終わりが遅い)
彼は言う
ママはとてもいい人
ママが1番好き
その信頼は私が赤子から懸命に育てたボーナスのようなものだと思っている
赤子から幼稚園入園までは周囲から育てにくい子だと思われていたから
なかなか我が子の個性を理解してくれなかった夫(障害があると思い込んでいた、今は理解している)
私と一緒に我が子が落ち着くまで見守ってくれた義両親
我が子の個性を活かす事を一緒に考えてくれた保健師さん
地域包括センターの方々
たくさんの方々に助けてもらいました
私自身が個性と自我が強くてマイペースな子だったため我が子が同類であると1歳終わり頃から分かっていた
それでも私1人でパパとママ以外を一切信頼せず、トイレのドアを見るだけで号泣し、同世代がするお遊戯の類は一切拒否し、電車とバスは大丈夫で、図書館と寺社仏閣と博物館だけ喜んで行く我が子と24時間365日一緒なのは大変でした
プレ幼稚園で劇的に変わった我が子は今も変化の真っ最中
同世代が好む戦隊やライダー、ポケモンなどは存在を知ってもハマる事なく、相変わらず我が道を進んでいるが、それぞれの価値観を否定する事ない平和な世界でのびのび過ごしている
(ちなみに最近はグレーテルのかまど、やまと尼寺精進日記にハマっている)
今は興味のある事も愚痴も出来事も1番大好きで信頼できるママである私に何でも喋ってくれる
でも、いつか私は1番ではなくなる
親友か先生か恋人か…他の誰かが我が子の1番になる
そんな日が来てほしい願望と来たら寂しい気持ちに挟まれながら、今日も育児に励む
まだ退職金には至っていない
育児真っ最中だから
幼稚園児の今はボーナスを楽しみながら少し貯金する時期だと思う
写真や動画をたくさん撮影する事も初めてくれた手紙を大切に保管する事もお喋りの記録も我が子には理解されないけれど
いつか1番ではなくなる日まで
私は楽しみながら記録を残す
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