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その手順には意味がある!ガスバーナー編

ガスバーナーの点火手順ってなんで覚えなきゃならんの!?

もし、間違えてしまったら、どんな危険が待っているのか。
それを知らなかったら、正しい手順を覚える意味なんてないと思われて当然だろう。

今回は私が化学実験の授業で体を張って(?)
生徒に教えていたガスバーナーを正しく扱う重要性を解説する。

それでは、いってみよう!

問題!正しいガスバーナーの使い方は?

まずはどこまで覚えているのか確認しよう。
下に示したガスバーナーの図を参考に、正しい点火手順を思い出そう。

ガスバーナー
(出典)https://chugaku.manabihiroba.net/rika/gusbunner.html

問題

次の(a)〜(f)を、ガスバーナーの正しい点火手順となるようにそれぞれ並び替えなさい。記号を全て使うとは限らない。
 (a) コックを開ける
 (b) 空気調節ねじを緩める
 (c) 元栓を開ける
 (d) マッチに火をつける
 (e) ガス調節ねじを緩める
 (f) 各調節ねじ、コックが自力で回せるか確認して、締める。

おっと!このままスクロールすると答えが見えちゃうよ!


答え

(f)→(c)→(a)→(d)→(e)→(b)

解説の前に。小ネタ。

ガス調節ねじはどれだけ回せるのか!?

これ、意外と興味あるよね。

実は、こうなります!↓↓

画像は実物ではなく、模式図である。
そう、ぽろっと筒の部分が外れるのだ。
ガスの噴出部分なんて学校の授業ではなかなか見れないだろう。

ちなみに!
私はガスバーナーの操作を学んでもらうとき、必ずやることがある。

この、ガス噴出口が剥き出しの状態で火をつけるのだ。

火柱1mはあるだろう炎が勢いよく上がる。

これをやって見せることで
ガスバーナーの構造を知り、いかに取り扱いが重要であるかを認識してもらうのが狙いだ。

先生方なら心配ないと思うが、絶対に演示実験で行うように。

引火性ガスの危険性を知る

元栓やコック、ガス調節ねじの確認を怠り、緩んでいることに気づかないでマッチに火をつけてしまったら。。。
考えるだけで恐ろしい。

また、本筋と異なるがガスバーナーを扱う実験において引火性のものや可燃性のものが近くにあるのは御法度だ。

こういった危険を教えるのも教師の勤め
私は引火性のものが近くにあるのにも関わらず、火をつけてしまった時の様子も必ず再現するようにしている。

これは、ガスの通り道に漏れがないかを確認することの大切さを学ぶことと実験卓の状況をいつも気にするようになってほしいという狙いで行っている。

やり方は簡単だ。
時計皿にジエチルエーテルを5mLほど垂らし
少し離れたところから火をつけたチャッカマンを徐々に近づけていけばいい。

15cmぐらい離れたところからでも火がつく。

これも絶対、演示実験でするように。

ガスバーナー点火手順の解説

まずはガスの通り道からだ。
コックや調節ねじが緩んでいないか確認しよう。

次に、各種調節ねじが自力で、かつ片手で開けれられるのかを試す。
これをしないとどうなるか、開けようと苦戦している間に、マッチがあなたの指を燃やすことになる。笑
チャッカマンとか、マッチ以外にもあるだろ!と言われるが
これは教科書のせいだ。だからマッチでつけられるようになろう。

上記の確認ができ、問題なければいよいよ元栓を開けることになる。
その次はコック。
そして、マッチに火を付け、ガスバーナーの先端に近づける。
ガス調節ねじを少しずつ緩めていき、火がついたら、空気を送り込み完全燃焼(青色の炎)させる。

余談だが、器具の確認が終わった後の行程は手を触れる手順で覚えるとわかりやすい。
ガスバーナーの先端から遠いところからスタートしているのがわかるだろうか。

これを覚えておくと、火を消すときは
この逆で、空気調節ねじ→ガス調節ねじ、、、と元栓に向かっていく順番になる。

以上、ガスバーナーの使い方でした!

実験は楽しく、安全に!

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