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文章から3Dモデルが作れるText-to-CADを試してみた
ケムファク(@chem_fac)と申します。
普段はプラントエンジニア向けに技術ブログを書いています。
米国スタートアップ企業のZooよりテキスト入力のみで3Dモデルが作れる「Text-to-CAD」が公開されました!
Googleのアカウントを使って登録し、無料で簡単に3Dモデルが作れたので紹介します。
3Dモデルを生成してみる
試しに歯車を生成してみます。
操作画面は以下のようなオーソドックスな画面です。
![](https://assets.st-note.com/img/1705536664994-olIMcC8F1M.png?width=1200)
必要なプロンプトを入力してSUBMITするのみです。EXAMPLE PROMPTS(入力例)もありますので、すぐにモデル生成できます。
SUBMITを押してから時間がかかる場合もあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1705538602346-i2O55nQphl.png?width=1200)
生成できたモデルがこちら
![](https://assets.st-note.com/img/1705538375913-CzF22hh0rz.png?width=1200)
プロンプト:"11-tooth involute helical gear"
便利なのが、生成した画面上でモデルを回せることです。試しに横から歯車を見てみます。
![](https://assets.st-note.com/img/1705538459986-WymndHvI4q.png)
ちなみに、このプロンプトは"21-tooth involute helical gear"という公式が出すプロンプト例の歯数を変更したものです。
実は21枚歯だと正しい歯数で生成できず、歯数を減らした次第です。これも生成AIならではといったところでしょうか。ただし今後のアップデートで直ぐに問題は解消されるはずです。
様々な拡張子で出力できる!
驚いたのが、生成したモデルを様々な拡張子で出力できます。現在対応しているのが以下の形式です。
FBX、GLB、GLTF、OBJ、PLY、STL、STEP
そのため他の3D CADソフトと組み合わせたり、3Dプリンタと組み合わせたりと活用の幅が広がります。
モデル生成の注意点
夢のような機能ですが、以下のような制限に注意が必要とのことです。
物体名ではなく幾何学的な形状で指示を出す
サイズや位置など正確な指示を出す
組み立て品ではなく単一の部品を生成する
商用利用も出来る!
Text-to-CADはオープンソースで公開されており、MIT ライセンスのため商用利用も可能です。これはありがたい!
ライセンスの詳細が気になる方は以下を参考にしてください。
私自身はゴリゴリ機械設計をするような職業ではないですが、技術ブログ上で簡単な部品のモデルを作って紹介するようなことは行っています。
細かい寸法は意識しないため、個人的に相性が良いです。
これまではFreeCADというオープンソースの3D CADを使っていました。
![](https://assets.st-note.com/img/1705539814436-EoK4x4kWTs.png)
まだ組み立て部品は難しいですが、個々の部品をText-to-CADで作成することでモデル作成時間が大幅に削減できると期待しています。
ちなみに、”Flange”というプロンプトだけで十分使えるモデルを生成してくれました。
![](https://assets.st-note.com/img/1705539948139-CypWdNYIjz.png?width=1200)
STEPファイルで出力してFreeCADで開いてみます。
![](https://assets.st-note.com/img/1705541131451-DB7KtVHTqi.png)
涙が出そうなくらい簡単です!!
私がここまで実施した作業は"Flange"とプロンプトを打ち込んでSTEPファイルを読み込んだだけです。
面白かったのは、フランジの場合は「ボルト穴を4本通す」という言い方で伝わったことです。
![](https://assets.st-note.com/img/1705540297332-1KxTmc8qF7.png)
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