【藤井風コント】代弁BGM
藤井風テレビで藤井風とシソンヌがコントしていた姿を見て、3人のオリジナルコントを作ってみた。
藤井風の2ndアルバム「LOVE ALL SERVE ALL」収録曲である「damn」「ロンリーラプソディ」「やば。」「それでは、」「ガーデン」「まつり」の歌詞をふんだんに使ったコントです。
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藤井風×シソンヌで、カゼンヌ。
カゼンヌのコント「代弁BGM」
<登場人物>
彼氏:シソンヌ・長谷川
彼女:シソンヌ・じろう
天の声:藤井 風
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小さなアパートの一室。重い空気の中、リビングのテーブルに向かい合って座っているカップル。
長谷川「会うの久々だよな。なんだよ、話って」
じろう「ねえ・・・私たち、もう別れよう」
長谷川「どうしたんだよ、急に」
じろう「もう無理なの」
長谷川「何言ってんだよ。無理ってなんだよ」
じろう「もうあなたとは一緒にいられないの。さよならしましょ」
(突然、曲が流れる)
じろう「さよなら。べいべ」
長谷川「いや、べいべじゃなくて!今の何?なんか曲が聞こえてきたけど」
じろう「何を言ってるの?」
長谷川「あれ、聞こえたの俺だけ?脳内に直接歌いかけてくるスタイル?」
じろう「とにかく私たちはもう終わりなの」
長谷川「待ってくれ。突然別れるとかなんだよ」
じろう「だって、最近忙しくて全然会えてなかったし」
(曲が流れる)
じろう「そう。ぜんぶ、あんたのせいよ」
長谷川「お前、確実に曲聞こえてるよな?」
首を傾げて、とぼけるじろう。
長谷川「さっきから俺らの会話に合わせて曲が流れるんだけど。(キョロキョロと周りを見渡しながら) 誰かどっかで見てんのか?おい、ふざけんなよ!」
じろう「ふざけてるのはあなたよ!」
長谷川「いや、なんか勝手に曲が代弁してくるからおかしいだろって」
じろう「そういうとこよ!いつもそうやって自分のことばっかりで、私の話を全然聞こうとしないじゃない!」
じろうが泣き始める。
長谷川「おい、泣くなよ」
(曲が流れる)
長谷川「くそっ!もはや俺の気持ちまで代弁してきやがる。あーわかんねーよ、まじで。なあ、泣くなよ。俺、どうすればいい?」
(曲が流れる)
じろう「そう、あたしのエゴよ」
長谷川「なんでお前は普通に続けられるんだよ!色々とおかしいだろ、この状況!」
泣き続けるじろう。
長谷川「(天に向かって) 神様か?よくわかんねーけど、おーい!どっかで見てるんなら、なんとかしてくださいよ」
(曲が流れる)
長谷川「(天に向かって) お前ふざけてるだろ、まじで!すでにこの状況が問題だらけなんだよ!」
じろう「とにかく、もう私たち終わりよ!」
長谷川「待ってくれよ。俺の気持ちは変わらない。今でもお前のこと好きだし、ずっと一緒にいたい!」
(曲が流れる)
じろう「え、そこまで私のこと・・・」
長谷川「いや、そこまでじゃない」
じろう「そこまでじゃない!?(立ち上がって帰ろうとする) やっぱり私たち別れましょう!」
(曲が流れる)
長谷川「いやいや!待ってくれよ!ほら、死ぬとかはさすがに重すぎるだろ。(天に向かって睨みつけながら) 今のはお前が悪いからな!」
じろう「もう帰る!」
長谷川「(じろうに向かって) なあ、俺はどうすればいい?どうしてほしいんだよ?」
(曲が流れる)
じろう「それは違う。望みはあるわ!」
長谷川「(笑う) ぷっ・・・外してやがる。ダサっ!」
天の声「くそっ!」
長谷川「おい!今、普通に「くそっ」て聞こえたぞ。やっぱりお前どこかから見てるだろ!」
じろう「ほんとはね、ずっと寂しかったの」
長谷川「え?」
じろう「会えなくなって、気持ちがすれ違っていくのが怖かった。だからね・・・」
(曲が流れる)
長谷川、じろうを抱きしめる。
長谷川「ごめんな、寂しい思いをさせて」
じろう「ううん。あたしも別れるとか言ってごめん。ねえ、これからもずっと一緒にいてくれる?」
(曲が流れる)
長谷川「大事にするよ。大好きだよ」
じろう「あたしも大好き」
長谷川「(天に向かって) なんやかんやでBGMに助けられたわ。彼女とも仲直りできたし、ありがとな。でもさ・・・」
(曲が流れる)
すると、開いたアパートの窓からキーボードを片手に持った藤井風が顔を出して、歌いながら答える。
長谷川「やっぱ見てたんかい!」
(曲が流れる)
おわり