アイキッド先生への道③ ~リストガード&コスプレ編~
前回のヘルメット製作記事はこちら。
前回の最後に書いた通りここではリストガード(手甲)部分に関して主に書いていきます。
先生が装着してる物は現在廃版で同じ物の入手は極めて難しい(というかほぼほぼ無理)だと思います。
似た物でそれっぽく見せるか、一から作るか…。
手段としてはそのどちらかだと思いますが、実はよく似た商品が売られています。
というか多分同じメーカー製?ではないかと思うのですが…。
例によって自分の物を撮り忘れたので販売ページからです↓
これを着けるだけでもそれっぽいのですが、やはり長さが決定的に足りません。
そこで自分は【これを改造する】という手段に出ました。
試行錯誤しながらやってみた推移を書いていくので、一から作る作らないに関わらず参考にしてもらえればと思います。
裁断~接着
まず手首側のジッパーが付いてる辺りで勇気を持って切断します。
2つに分かれた皮手袋をフェルト等の上に置き、フリーハンドで型紙を作ります。
延長する長さとしては5~6cmが目安でしょうか?(女性なら少し短くてもいいかも)
マスキングでとりあえず繋いでみたのがこれです。
うん、割といいかも。
フェルトにしたのはここで手首に巻きやすいからです。
工作用紙だと硬くてイメージ掴みにくいかな?と。
あ、切断した所の裏地がカパカパしてると思うので接着剤や両面テープで閉じておきましょう。
自分は接着剤でやったので少し染み出て汚くなっちゃいました。。
まあ裏面なので気にしなくていいです。
さっきのフェルトの型紙を、しっかりした用紙に写しちゃんとした型紙を作ります。
その型紙を買ってきた本革に写し、裁断します。
ちなみに本革はABCクラフトで30cm角のを買いました。
本革ですがもしかしたら豚とかかもしれません(元の手袋は牛革)
厚みは1.5~1.6mmだったと思います。
手袋が裏地込みで2mmとかあるので、あまり薄い革だと馴染まないかもしれません。
自分はこだわって本革でやってますが、見た目が似てれば合皮でもアリだと思います。
裁断した面にGクリヤーボンドを塗り、しっかり圧着させます。
(塗布して少し乾かしてから貼り合わせ圧着します。説明書をよく読みましょう)
ちなみにボンドはダイソーにもあります。
くっついた状態がコチラ↓↓↓
これだけでもかなり『ぽい』です。
このままだと腕側が開いてるので、ベルトを着けましょう。
元の幅と同じくらいの物を切ってポンチで穴を開け、継ぎ足した部分に切れ込みを入れ差し込みます。
裏面を接着剤で着ければオッケーです。
ちなみにベルト金具がなかなか似たような物売ってなくて苦労します。
素直にネットで買う方が早いです。
尾錠・美錠・バックルなどでヒットします。
しっかり四角くて少し厚みがあると違和感がないです。
この工程写真全く撮ってませんが、さっきのにベルト付いただけなので割愛しますw
もし面倒ならここまででも全然OKだと思います。
さらにクオリティ上げる人はこのまま続けましょう。
ステッチ
見た目をらしくするため、ステッチを【描いて】いきます。
実際に縫うことも考えたり、試しにハギレで縫ったりもしましたが元のステッチが細かすぎて手縫いでは逆に汚く見えることが解りました。
縫える技術や設備があるならチャレンジしてもいいと思いますが…。
色々試した結果、アクリル系塗料で細かく描いていくのが一番それらしいという結論に至りましたw
ダイソーのペイント剤を同じくダイソーの【ネイルブラシ(アート)】でステッチっぽく描いていきます。
絵筆や面相筆より遥かに細かく細い線が出せるのでネイル用がオススメです。
全体に入れるとこんな感じ。
パっと見たら元のステッチとの違和感そんなにないと思いますw
ジッパーの上部分は本来ステッチ走ってないのですが、他との繋がり考えて一周グルっと入れました。
捏造だけど海賊版なのでありでしょう。
ここまでで終えても充分良いと思います。
こだわる人はどんどん次へ!
ヘビ革貼り付け
手の甲には元からヘビ革みたいな加工が入ってますが、これを手首側からにも入れましょう。
ダイソーでこんな物を見つけてきます。
と簡単に書いてますが、数店舗回って一個しかなかったのでゲットが難しいと思います。
よくよく考えたらヘビ革っぽい柄を印刷して貼るだけでも良かったな…と思ったので好きな方法でいいですw
まず型紙をフリーハンドで作って表にあてがいます。
位置が決まったら先端部に目打ちで穴を開けます。
裏返したら型紙も裏返し、穴の位置に先端を当て型紙を転写します。
あとは線に沿ってよく切れるカッター等でくり抜きます。
型紙が長かったようで、ベルト部まで穴が肉薄しちゃいましたが(本来もっと手前)まあいいでしょう。
穴が開いたらそれより少し大きめに、先ほどのヘビ革を切り出します。
先生の物は白っぽい(のが剥がれてシルバーっぽい?)感じになってて、正直ハッキリ分からないので個人の解釈に沿って色を塗ります。
塗ると言ってもベタ塗りせずに白をドライブラシっぽく載せてみました。
どうもヘビというかダルメシアンっぽくなってしまったけど、まあなんとなくでいいかな。
なにせ海賊版なので!
あとはそれを裏から貼ったらこの工程は終了。
もうほとんどそれっぽくなりました。
ポンズにそんなに詳しくない人なら、この時点でほとんど同じという認識が得られるでしょうw
でも根っからのポンザーなら何か足りない、と解りますね?
そんなあなたは次の最終工程に進みましょう!
メタル(ダブルミーニング)金具取付
先ほどのヘビ革が覗く部分、不自然にスペースが空いてませんか?
そう、本来そこにはメタルやパンクによくある鋲的な金具があるはずです。
早速似せていきましょう。
ただこの部分のデザイン、相当色んな写真を漁りまくっても85%くらいまでの確証しか得られませんでした…。
どの写真もギリギリ見切れてたり、写ってもボヤけたり遠かったりでハッキリしてなかったり…。
【長めの太陽みたいに鋲が並んでる】くらいにしか分からなかったので、もう思い切って遊ぶことにしました。
こういうところに遊び心を入れても全然大丈夫なはずです。
だって海賊版ですから!(三度目)
用意したのはホットスタッズと呼ばれる物(丸8mm・6mm)、あとは変わりスタッズです。
全部ネットで注文しました。
とりあえずそのまま並べてみてバランスを見ます。
OKなら一個ずつ着けていきましょう。
オリジナルは何か月のような形(ラインストーンが並んでいる?)だったので、月のスタッズにしてみました。
その向かいは同じくラインストーン(月?直線?)っぽかったのですが、ここをあえて…
魚のスタッズにしてみましたw
そう、先生と言えば釣りのイメージなので。
月と魚で夜釣り感も出ますね。
続いてホットスタッズを着けます。
これらはアイロン当てると熱で接着剤が溶け出し…という物ですが、ハギレで試したらなんか…あまり食いつきが良くないように感じました。。
細かくて苦労する割に、強度がないなら意味ないなとなったので結局布用の両面テープで貼ることにw
これもいつか剥がれそうですが、予備もあるしまた着ければいいかと。
思いのほかスペースが狭く、8mm→6mmと並べたいところを6mm
→6mmに変更したりもしましたが違和感は特にないようです。
そしてまた一か所に遊び心を…。
魚の横のスタッズを猫の肉球にしてみましたw
先生と言えば猫のイメージなので…。
夜釣りと猫なんてとてもエモいですね、これは自画自賛です。
全て貼り終えたら細かいところをチェックします。
ステッチを描き忘れてたとこに描き足したり、接着剤が剥がれそうなとこを補強したり…。
特に裁断部のつなぎ目は一方向からしかくっついていません。
なので補強の意味も込めて裏面に両面テープでダイソーの革を貼りました。
もっと大きく貼ったのですが、厚みで硬くなりすぎて手首が曲げにくかったのでギリギリまで小さくしましたw
接着剤ではなく両面テープにしたのは、最悪の場合剥がせるからです。
裏面にかかる補修の際を考えました。
まあそんなこんなで完成したのがコチラです。
自分で言うのもなんですが…かなりの完成度ではないでしょうか…。
少なくとも写真で見てたら相当似てる気がしますw
半分が本物(市販品)というのが全体のクオリティを良く見せてくれてる感じがしますね。
裁断して継ぐ、なんてことが果たして上手くいくのか…という懸念が凄かったですが、見事に吹き飛ばせたと思います。
この記事が誰かの役に立つことを願っていますw
必要アイテムまとめ
さてせっかくなのでアイキッド先生のコスプレに必要な物を、データとしてまとめておこうと思います。
数値は
低 ★☆☆☆☆☆
高 ★★★★★★
といった感じで6段階にしておきます。
まあ見てもらえば分かりますw
アメフトヘルメット
入手難易度 ★★★★☆☆
平均費用 ★★★★★☆
加工難易度 ★★★★★☆
各々のパーツに関してはこちらの序章を見て下さい。
何をどこまで似せるかによりますが、本体そのものの入手はそこまで難しくないです。
しかしパーツまで全く一緒となると国内は元より、国外まで探す羽目になるかも…。
特にアイシールドは★6個を超えますw
相対的に見て費用もかなりかかると思います。
パーツも揃えだすと★6になるかな…。
加工も割と重労働なので、やはりこれが最難関ですね。。。
ギター
入手難易度 ★★★★★★
平均費用 ★★★★★☆
加工難易度 ★★☆☆☆☆
ぶっちぎって入手難度が高いのがこれです。
完売な上に再生産もなさそう、かつ中古に出回ることが半年に一回くらいしかないという希少性。
フリマやオークションでしか入手できないので、安く買える可能性もあるけどまあ一定以上の出費は覚悟が必要…。
ゲットさえすれば特に何もする必要はないけれど…(弾くなら調整いりますが)
リストガード(手甲)
入手難易度 ★★★☆☆☆
平均費用 ★★☆☆☆☆
加工難易度 ★★★☆☆☆
この記事で書いたやつですね。
売り切れない限りは似た物が買えますw
あとはどこまで加工するかで費用と難易度が可変します…。
きっちり似せるなら費用が★3で何度が★4に上がりますw
一から作ると…費用が★2で何度が★5、かな?
リストコーチ(右手)
入手難易度 ★☆☆☆☆☆
平均費用 ★☆☆☆☆☆
加工難易度 ★★☆☆☆☆
先生が最近ブックマートに寄贈したものは、厳密に言うとこれではない(カッターズのロゴが違う)のですがまあ商品としては同じはずですw
QBクラブでも普通に売ってるので、売り切れない限り買えます。
気を付けるべきはサイズ。
ユースサイズじゃないと全長が長く前腕部をかなり覆ってしまいます。
先生のように手首あたりに、なら必ずユースサイズです!
加工難易度が★2なのは、中に入れるデザインカードを自前で用意しないといけないからw
オーバーオール(サロペット)
入手難易度 ★★☆☆☆☆
平均費用 ★☆☆☆☆☆
加工難易度 ★★☆☆☆☆
普通にネットで買えるのでラクですw
が、イエローは廃版のカラーになったようなので時が経つほど入手が難しくなります。
サイズによっては売ってるとこが少ない、なんてのもチラホラと…。
3L以上のサイズだと金額がプラスになるとこが多いのでそれもご注意を。
レビューだとサイズ大きめという声がありますが、多分あれは女性目線です。
男性だと迷ってるサイズの大きい方を買う方が吉な気がします。
生地が伸びませんし、大きい分には肩ベルトで縮められるのでw
横がカパカパだとしても吊ってるから支障出ることはほぼないと思います。
ちなみに自分は170cmでXLです。
靴
入手難易度 ★★★★☆☆
平均費用 ★★★★☆☆
加工難易度 ☆☆☆☆☆☆
全く同じ物はそこそこフリマやセカストなどでも売っています。
ただ程度の差がかなりあるので、良い物をと思うと費用が少し上がる傾向にあります。
自分は入手してからあまり着目してなかったんですが、どうもサイボーグジョーと同じエアフォースワン?の青も履いてる時があるっぽい…。
なのでどれが正解か良く分かりませんw
NIKEの鮮やかな青でミッドカット以上なら多分それっぽく見えますw
あとナイキはサイズ小さ目な気がするので丸々ワンサイズ大き目がいいかもしれません。
Tシャツ、靴下、ギターストラップ、ピック等は割愛します(ピックは島村楽器に売ってますがw)
この辺は時期や場面で違うので…。
とりあえず上記の物を揃えればアイキッド先生のコスプレは出来ます!
あ、ギター持ってないけどショルダーキーボード(YAMAHA KX-5)は持ってる!なんて場合もイケますw
ただしデロリアン風加工がいりますが…。
めちゃくちゃ長々と書いたけど以上になります。
リーサルウェポンズを愛する人に役立つ記事になってたら嬉しいです。
それと最後に一つだけ…。
コスプレやなりきりを楽しむ際は、しっかりマナーを守り配慮しましょう。
コスプレ元の本人や関係者に決して迷惑がかからないことが大前提です。
特に今回のアイキッド先生の場合、元が素顔見えてませんし体型や背格好によってはコスプレと本人の区別がつかないパターンもあり得ます。
コスプレイベント内ならまだしも、一般のイベント、場合によってはライブ会場でもフル装備だと本人と間違えられてトラブルが起きる可能性があります。
明らかに本人じゃないと解るパターン(ヘルメットだけ、一部の装備だけ、体型がまるで違うなど)以外はくれぐれも気を付けましょう。
いかなる場合も【演者が主役】の気持ちでいたいですね。
自分も外でのフル装備はコスプレイベントを除いては基本するつもりはないですw
ファン同士、ポンザー同士の交流時などに役立てていきましょう!
というわけで良いポン活ライフを!!
ウィー・アー・ザ・リーサルウェポンズ!!🤟🏻🤟🏻