尊敬してる人がフォトブックを買ってくれた話
灰と雨曝しのブルー
今年の7月に、過去撮影した写真をまとめたフォトブックを刊行しました。
【青】をテーマとしたコンセプトフォトブックです。
とても有難いことに知り合いやSNSのフォロワーさん方々、20人程の方が手に取って下さいました。
力のある写真家やカメラマンさんからすればたった20人、かもしれません。
が、自分にとってはかけがえのない20人であり、こんなにたくさんの方が興味を持ってくれたんだという気持ちが大多数を占めます。
この本、送料を合わせれば2500円程します。
あなたが2500円渡されて「この本屋にある物好きなの買っていいよ」と言われたとして…
はたして【知り合いの素人が作ったもの】と【果てしなくたくさんある興味をそそる本】とどっちを選ぶ可能性が高いか。
おそらく大体のケースで後者ではないかと…。
500円とかならまだしも、2500円もあれば世間に流通してるプロカメラマンの写真集だって買えてしまいますもの。
そう考えれば自分のフォトブックを手に取ってくれた人の気持ちがとても嬉しいし、感謝してもしきれないくらいなのは当たり前なんです。
仲間であり憧れの人でもあり
話が少し逸れました。
今回本当に紹介したかったのはこちらのnote記事です。
なんと私のフォトブックについて感想を書いて下さいました…!
『自分』について語ってもらえるなんて初めてのことで、記事を読んで涙目になってしまいました。
かどまさんとはSNS(ツイッター)を通じて知り合いました。
好きなアニメ作品が同じだったのですが、話をしていくと他に
・同じカメラメーカー(PENTAX)
・今じゃ同じ機種
・所有レンズも驚くほど似通ってる(そもそもの分母が…というのもありますがw)
・カメラ歴も大体同じ
という共通点がありましたw
しかしここまで似てる部分はありますが、カメラの腕前や技術・写真に対する知識・実際の写真は彼の方が何倍も上だと思っています。
まあそれもそのはず、彼の写真は私の憧れなのです。
彼のアウトプットする物が本当に好きで、常々素晴らしいと感じています(誇張なしです)。
以前、知ってるプロカメラマンなどがいないというエントリーを書きましたが、現状唯一好きで憧れるカメラマンです。
自己分析をすると私の写真はどちらかと言うとゴチャゴチャして情報量の多い写真です。
スペースを埋めるように被写体や物を配置しがちで、足し算の写真だと思います。
所が彼は真逆です。
とてもシンプルだったり構図が完璧にキマっていたり明暗の使い方がとても巧みだったり…。
被写体をダイレクトに映えさせるために余計なことを極力削る。
まさに引き算の写真だと思います。
なんというか…
【閑か】なんです。
都会の喧騒を写しているのに何故か静寂すら感じてしまう。
そういう質感のある写真です。
これは写真の好みもさることながら、性格の違いも大きいのかなと考えています。
私は基本あまり落ち着きがない(子供っぽい)のですが、彼はとても寡黙で内に想いを秘めるタイプです。
お互い、それがそのまま写真に現れている気がしますw
そしてだからこそ子供な私は大人な彼の写真に惹かれるのです。
実際の年齢は私の方がだいぶ上なんですが(汗)
しかもほぼ同じ機材を使っているので余計に写真を見て愕然とするのです。
「どうやったらこんなに綺麗に?」「どうやればこんな表現が?」
毎回そう思います。
撮りたくても自分には同じようには撮れないなと、いつもそう思っています。
一時期はそれで落ち込むこともよくあったのですが、最近は少し吹っ切れた部分があります。
【みんな違ってみんないい】
素直にそう思うようになりました。
私は自分の写真が上手いとか思うことはありません。
と言うか『撮る』ことに関してはヘタクソだと思います。
(ただし『写真を撮る』ことと『写真で表現する』ことは別のことだと考えます)
しかし『ヘタクソ』な写真でも他の人が同じように撮れるかと言うと、きっとそれも違うんだと思います。
ヘタでも、自分の写真は自分にしか撮れない。
だからかどまさんの写真は憧れるし好きだけど、マネばかりするんじゃなく自分の撮り方をしていこう。
そう心に思えるようになりました。
写真を撮り始めて8年ほどですが、やっとこう思えたのだから本当に大したことのないやつです。
それでも撮影は楽しいし写真は面白い。
写真を趣味と言い切れるまでになったり、今でも触れ合っていけてるのはひとえにかどまさんのお陰というのも大いにあります。
まるで愛すべき戦友。
そんな共感を勝手に覚えています。
いつだって刺激を受けられる相手がいることはとても幸せなことです。
ありがとう。
彼の写真、言葉、考え。
どれも素敵で響くのでぜひ皆さんも見て下さい。
写真だけじゃなく彼本人も
長身のイケメンですよ(ぼそり)
読んで下さりありがとうございます。