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目の前の人を笑わせる程度の能力

私は凄い人になりたかった。

恥ずかしながら
まともに何も出来なかった幼少時代から

妄想力は半端なくて

いつも寝る前に妄想していた。

その中でも最もよく
妄想していたのは。

地味で目立たない自分が
実は特殊な能力を持っていて

誰にも知られず
世界を救うという。

簡単に言うと、そんな感じ。

大人になった今も特殊な能力など無い。

凄い人になりたかったのは
実はごく最近まで。

私の場合、母が
一番身近な凄い人だった。

美人だし、スタイルも良いし
なんでも出来る。
話すのが上手なので
若い頃は
ラジオの仕事もしていたようだし
ウグイス嬢もやっていた。
母は憧れだった。

私はごく最近まで
凄い人になりたいと
思っていたので
(これは無意識だった)

とりあえず上手に話さなければ
ならなかった。

出来ないくせに
大きなプレゼンにチャレンジしたり
ラジオにも出させてもらったり
会長たるものにもチャレンジしたし
昨年は仕事上ではあるが
You Tubeにもチャレンジした。

まぁ、昨年はいろいろやったな。
よく頑張ったね、私。

でもね、
やってみて
楽しいものもあったけど。

もう良いかなと思った。

凄い人にならなくても
良いかなと思ったよ。

世界を救わなくても
良いかなと思ったよ。

私の能力って。

目の前の人を癒せる程度の能力
目の前の人を笑わせる程度の能力
目の前の人に美味しいって言わせる程度の能力

それで十分じゃない?

そんな事思っています、今日は。

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