見出し画像

ロードアイランドの11月 気まずい朝食タイム

10月から本格的に舞い始めた大きな落ち葉は、11月になるとすっかり乾燥してカサカサの枯葉に変わります。11月のロードアイランド州では、あまり熊手や箒を使っている人は見かけません。大きくて大量の枯葉を吹き飛ばす専用の機械「リーフブロアー」が大活躍します。

夏の芝刈り、秋の落ち葉吹き、冬の雪かきは専用の大きな機械で自力でやっているご家庭も少なくないのですが、私たちは持ち家のレンタルではなく諸々こみのタウンハウスを借りていたので、それらの作業は業者が一括してやってくれました。

私たちの裏庭は、奥には森が続いており、他には人工物がほとんど見えないのが特徴で、とてもゆとりのある空間でした。冬の夜になると木々の葉が落ち、車のライトが行き交う様子が見えるくらいで、とにかく人目がないのでブラインドを閉めなくても開放的に過ごすことができ、窓自体が大きな絵画のように目を楽しませてくれていました。

しかし11月になると、そんな悠長なことも言っていられなくなります。
毎週1,2回は朝の早い時間に業者の方が専用の機械をかついで、私たちの庭の落ち葉を森へと吹き払いにやってくるのです。

3人がかりでたんたんと作業する様子は圧巻なのですが、その騒音と舞い散る落ち葉のすさまじさはなかなかのもので、動物たちも住民の私たちも身を隠し、作業が終わって静寂が戻ってくるのをひたすら待ちます。

時間で言うと、だいたい5分から10分くらいだったのですが、それが朝食とバッティングすることがあり、ブラインドを開け放してゆるりと朝の時間を楽しんでいた私たち窓の内側チームとブロアーぶっ放し作業中の外側チームとで少し気まずい時間が流れることになります。子どもたちは油断して、寝起きのリラックスしすぎている格好なこともあり、慌てて衣服を身にまとったりもしていました。

普段はスーパーのレジでもゴミ収集のお兄さんでも片手をあげて挨拶をするようなフレンドリーな人々ですが、こと落ち葉吹きの業者さんに限ってはゴーグル、マスク、耳の保護でフル装備して表情がわかりませんでした。ちょっと口を開けたが最後、大量の落ち葉の破片を吸い込むことになるんでしょうね。大変助かりましたが気まずかった~。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?