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ロードアイランドの10月 不気味なハロウィンデコレーション

10月にアメリカの郊外をドライブしていると、道行く家々にはたくさんのジャックオーランタンや踊る骸骨、歌うカボチャの人形や、多種多様なカラフルなデコレーションが並び、見物していてとても楽しいのですが、中には目を疑うようなオドロオドロしい装飾を施している家もあります。半々とは言いませんが、かなりの割合で、全くかわいげのない恐ろしい飾りつけを見かけるので、実際にそこに自分が住んで気味が悪くないのかな?子どもたちは怖がらないのかな?と不思議に思います。

古びた墓石、その墓石から這い出しているミイラや骸骨、蜘蛛の巣をまとった窓、そして闇夜に浮かび上がるコウモリや非常に恐ろしい顔の死神、、それにしてもなぜ人々はこれほどまでに怖いものを飾り付けるのでしょうか?

幼少期から慣れ親しんできたハロウィン文化が、多くのアメリカ人にとってこの恐ろしいイメージを当たり前のものにして、感覚が麻痺してしまっているのかな。

調べてみると、ハロウィンの起源は、古代ケルト人の収穫祭「サウィン」に遡るとも言われているそうです。サウィンは、秋の終わりと冬の始まりを祝う祭典であり、死者の霊が地上に戻ると信じられていました。そのため、悪霊を追い払うために、不気味な仮装や飾り付けが行われていたということです。悪霊になめられないくらいのレベルではないと追い払えないというわけですね。

ハロウィンは、一年の中で最も楽しい時期として、子どもも大人もデコレーションや仮装をしたり、トリックオアトリートでお菓子を集めたりと心躍るものですが、伝統的な不気味な要素も残っていると言えるのでしょうね。

私も回を追うごとに見慣れてきたのか、渡米直後と比べてそこまで不気味にも思わなくなり、日本のかわいい文化を基盤にしたかわいいばかりのハロウィンではどこか物足りなささえ感じるようになっているから不思議です。

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