ロードアイランドの10月 ハロウィンの名作『ホーカス ポーカス』
『ホーカス・ポーカス』は、1993年に公開されたハロウィン映画で、ベット・ミドラー、サラ・ジェシカ・パーカー、キャシー・ナジミーが演じる魔女の3姉妹と、町の子どもたちが繰り広げる戦いを描いた、ディズニー製ファンタジーコメディです。この3人の魔女たちは大人気で、キャラクターグッズ、関連グッズもあちこちでよく見かけましたし、私もハロウィンの仮装グッズやキャンドルホルダーを買い求めたほど、馴染みがあります。
と言っても私がこの楽しいドタバタハロウィンコメディーを知ったのは、2021年の秋、友人にその続編「ホーカスポーカス2」が、ロードアイランド州リンカーンで撮影されていると教えてもらったことがきっかけでした。日本では劇場公開されなかったようで、元々私も知らなかったし、帰国してからハロウィンイベントで黒猫ビンクスの仮装をしても、なかなか知っている人がいないのが少しさみしいところです。ディズニー+で視聴できますよ!
魔女たちが子どもたちの精気を吸い取って美貌を保って大暴れしているという設定もさることながら、長い眠りから蘇るためには、日本では聞いたこともない条件があけっぴろげに含まれているところもアメリカらしくて愉快だなと思います。
さて、マサチューセッツ州は我らがロードアイランド州と隣接していてるニューイングランド地方の中心部ですが、その昔、魔女裁判が行われたセーレムという街があり、映画『ホーカス ポーカス』もこのセーレムの魔女たちの歴史を背景に物語が展開されています。魔女裁判はヨーロッパの話だとばかり思っていたのですが、アメリカでも些細な嫌疑をもとに次々と人々が魔女として告発され、20人近くもの人が絞首刑に処されるという悲惨な事件に発展していたのですね。
魔女はハロウィンの象徴として多く取り上げられ、コスチュームやデコレーションに頻繁に登場しますし、文学やメディアでは物語を面白くするためのキャラクターとして親しまれています。大人の女性が本気で魔女の装いで競演するパレードもあり、アメリカでも魔女はなかなか身近な存在のようですね。
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