ロードアイランドの11月 パンプキン・スパイスって?
ある特定の季節や場所を思い出させる香りってありますよね。私もパンプキン・スパイスの香りが懐かしいです。当時はクセがあるから、ヘーゼルナッツやパンプキンフレーバーのコーヒー豆を買って来られるとその量に引いたりもしたものですが、今となってはちょっと恋しい。
赤やオレンジに色づいた大きな落ち葉がバックヤードを覆う様子を見ながら、セントラルヒーティングと暖炉のある屋内で暖かい時間を過ごしたことを思い出します。
アメリカの秋は、ハロウィーンとサンクスギビングデーの季節です。この時期になると、グロッサリーストア(スーパーマーケット)にはパンプキンチーズケーキ、ベーグル、チーズ、クッキー、シリアル、コーヒーなど、パンプキンフレーバーの商品がずらりと並びます。パンプキンの香りのキャンドルやハンドソープも人気で、あのどこかスパイシーな香りは秋の到来を感じさせる、定番のものになっています。
でも、ちょっと待ってください。あのパンプキン・スパイス、実はパンプキンそのものの味や香りではないんですよね。シナモン、クローブ、ジンジャー、ナツメグなど、様々なスパイスをブレンドして、かぼちゃの風味というよりは、むしろ、この時期よく食べられるパンプキン・パイのようなスパイシーな香りになっています。
パンプキン・スパイスは「秋の香り」。アメリカの人々は、あのスパイシーな香りに、秋の訪れ、そして大切な人たちとの温かい時間を重ね合わせているのかもしれません。
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