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ロードアイランドの10月 アップルサイダーと屋台のドーナツ

アメリカ東海岸では、秋になると多くの果樹園やフェスティバルでアップルサイダー関連のイベントが開催され、人々はリンゴ狩りやサイダーの試飲を楽しみます。

いつものグロッサリーストアにもこれらのアップルジュースが並び、この時期になると喜び勇んで買っていました。こどもたちも大好きで買ってくるそばからすぐになくなります。ただ彼ら、このジュースのことを「アップルサイダー」ではなく、「アップルシダー」「アップルシダー」と呼ぶのです。

子どもたちはアメリカの現地校で鍛えられ、ずいぶん英語耳に育ってきたとはいえ、私にはCiderはサイダーにしか聞こえません。彼らが明らかにシダーと発音しているのは間違いじゃないのかな?と少し心配になっていたある日、長男のESLの先生が2つの呼び分けに意味の違いがあると説明をしたことがわかりました。

〇アップルシダー(Apple Cider)は、リンゴを搾って作る無濾過のナチュラルなリンゴジュースです。製造過程でろ過や殺菌処理をせず、リンゴの風味や栄養が残されています。

〇アップルサイダー(Apple Cider)は、アップルシダーを発酵させて作るアルコール飲料です。発酵によってアルコール分が加わります。

地域や時代によってはアップルシダーとアップルサイダーの区別があったようですが、ロードアイランドでは、一般的にノンアルコールのシダーもサイダーと呼ばれているようです。現地の友人たちもアップルシダーなんて発音聞いたことないよ。杉じゃないんだからと笑っていましたが、我が家では長男の影響力が強く、引き続きアップルシダーがまかり通っております。

さて、写真の奥のテントの列は、アップルサイダーを使ったドーナツ実演販売に並ぶ人の列です。口のまわりにお砂糖の粒をつけながら、小さな子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで、やいのやいのと楽しく揚げたてのドーナツを頬張り、お土産のドーナツも買うんだとばかりにまた並んでいます。

もう少し肌寒くなると、シナモンやクローブなどのスパイスを加えたホットサイダーも人気です。温めたアップルサイダーにスパイスを加え、好みでブランデーやラムなどのアルコールを加える人もいるそうです。ドーナツとアップルサイダーのために、車を飛ばしてファームに行くのもこの季節の楽しみです。

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