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ロードアイランドの11月 まだまだかぼちゃの季節

ハロウィンは終わったはずですが、アメリカの11月はまだまだカボチャのデコレーションが至る所で見られます。その理由の一つは、月末に待ち構えるサンクスギビングデーではないでしょうか。カボチャは豊穣の象徴として、多くの家庭で愛されるモチーフとなっているのです。

サンクスギビングデーはアメリカ人とって大変特別な日です。この日は、家族や友人が集い、収穫の恵みに感謝してご馳走を囲みます。日本で言えばお正月のように家族が一堂に会する貴重な機会で、サンクスギビングのテーブルには、ターキーやマッシュポテト、ピーカンパイなどの料理が並びます。事前に大量の食事を用意している様子も、どこか日本の家庭で正月におせち料理を準備する風習に似ています。

ハロウィンが賑やかなお祭りだとすれば、サンクスギビングデーは家族や親しい人たちが一堂に会する、とても大切な年中行事なのです。

この日が特別なのは、家族や親しい友人が遠くから、時には半日以上かけて移動してくることからもわかります。アメリカの広大さを考えると、皆が何とかやりくりして一堂に集まるということは相当な努力が必要になるのです。家族の絆を再確認し、共に過ごす時間が長く取られるこの日は、日常から離れてリラックスできる貴重な時間のようです。

11月のカボチャの飾りは、単なるハロウィンの名残や片づけ忘れではなく、アメリカ人にとっては大切なサンクスギビングデーへの期待と感謝の気持ちの表れでもあるのですね。ホリデー(クリスマス)カラーへの移行はもう少し先、ロードアイランド州でもまだまだオレンジ色の秋は続きます。

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