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「暮らしの中の戦争-日々の生業(なりわい)と食事-」と「破られた約束-太平洋戦争下の日系カナダ人」@滋賀県平和祈念館

2月下旬、滋賀県平和祈念館に行ってきました。

祈念館としての企画展ももちろんですが、今回は、巡回展示も見たくて、終了間際に滑り込み!


まずは、企画展示「暮らしの中の戦争-日々の生業(なりわい)と食事-」。

企画名どおり、戦争中の暮らしの様子がわかるものがいろいろと展示されています。少しだけご紹介。

配給物資の購入券を保存しておく袋
「貴重な資源をお役にたてませう」


東京日日新聞発行「支那戦線双六」


手前の開いてある本は『食べられる野草』(陸軍獣医学校研究部編)

滋賀県平和祈念館の特徴の方言そのままの証言パネルは、今回ももちろんたくさん掲示されていました。

お話されたそのままの言葉は、実に生き生きとしていて、当時の様子がよくわかっていいなあといつも思います。

企画展は、6月23日まで。まだまだやってます! ぜひ!

さて、今回のもう一つのお目当ては、巡回展示「破られた約束ー太平洋戦争下の日系カナダ人」。(こちらは終了しています)

この展示は、第二次世界大戦期の日系カナダ人の強制立ち退き、強制収容、強制分散、国外追放の一連の政策のなかで執行された、カナダ政府による日系人財産の没収についてです。→ 公式サイト

秋に、和歌山からアメリカに渡った日系移民に関する展示を見てきて、戦時中に入れられた強制収容所の様子なども知ることができたのですが(文末にリンク)、今度は、カナダ。

少し前には、ブラジルへの移民を追ったドキュメンタリー映画「オキナワサントス」も見ていて、このところ、移民関連のものが続いています。

で、カナダへの移民ですが、なんと滋賀県からが一番多かったのだそうです。全然知らなかった! 何十年も滋賀県に住んでいるのに!

新興住宅地に小さい頃に引っ越してきた住民で、移民を輩出した地域に親戚や知人がいるわけではないので、そうした歴史に触れる機会がなかったのです。けっこう衝撃の事実です。

学生がよく「~~ということを知らなかったので驚いた」と感想を書くのって、こういう感じなんかな、と一緒に行った夫氏と感想を共有(笑)

戦時中は、カナダも日系移民に対して酷い扱いをしていたということも意外でした。今のカナダは多様性を尊ぶ国というイメージなので。

世の中知らんことだらけやなあと、今回もつくづく思いました。

この展示は、このあと和歌山、京都、横浜にも巡回するようです。

京都は同志社で! ときたら、私の授業受ける人には必ず見に行ってもらいましょう!

2024年4月1日(月)~2024年6月30日(日) カナダ・ミュージアム(和歌山県美浜町)

2024年11月下旬から12月下旬 同志社大学今出川キャンパス ハリス理化学館同志社ギャラリー

2025年時期未定 JICA横浜海外移住資料館

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