ブルノでウクライナの焼けた車両、ヤナーチェク記念館、地下核シェルターを見る ~チェコ旅行2023夏(25)
チェコ旅行2023、実質的な最終日は、南部の都市ブルノに行きました。
最後の最後に遠征というのもリスキーな気がしましたが、結果的には良いお天気で、ぜんぜん問題なく効率的に行って帰ってこれました。
ウエムスはもちろん、私も初めてのブルノ。コンパクトで雰囲気が明るくて、とても気に入りました!
プラハから鉄道で2時間半くらい。あらかじめ、インターネットで予約しておきました。
でも、席番号の読み方がさっぱりわからず、ホームにいた親切な人が、その辺で大丈夫だよ、と教えてくださったんですが、どうもよくわからない。
とりあえず、それっぽいところに乗って、ウロウロキョロキョロ。席は取れていたのですが、ギリギリだったからなのか、ウエムスと離れ離れでした。
でもまあ大人なので、別に良し。駅のお店で買っておいたコラーチェ(菓子パンのようなもの)や、宿で作っておいた簡単サンドイッチなどを食べながら、窓からの景色を楽しみました。
ブルノ駅に到着~
ブルノには、音楽を学ぶウエムスが、作曲家のヤナーチェクについて授業で学んだので、その記念館に向かいました。途中、ゆかりの劇場なども見たかったので、すべて徒歩で回りました。
知らない町なので、歩くのが苦になりません。プラハは急に寒くなって震えるくらいでしたが、ブルノは南に位置するので、まだ程よい夏らしさが残っていて、実に快適!
すると、広場に、焼け焦げた車が…
ウクライナの焼け焦げた車両でした。😢
プラハでも、ウクライナ国旗がそこここに下がっていて、チェコのウクライナへの支援が見てとれましたが、ブルノでこうした展示に行きあたるとは予想していませんでした。たしか、聖トマシュ教会の前でした。
このちょっとユーモラスな彫刻のあるところです。
少し歩いて、お目当てのヤナーチェクが教えていたオルガン学校へ。今もオルガンや歌、器楽などを学べる学校です。
同じ敷地内に、ヤナーチェクが住んでいたお家があります。この看板は、ヤナーチェクをキャラ化したもの。かわいい!
あまり訪れる人がいないのか、記念館には鍵がかかっていて、音楽学校のチャイムを鳴らすようにと案内がありました。
ドキドキしながら押すと、お姉さんが出てきて、記念館を開けてくださいました。つまり貸し切り! (∩´∀`)∩
お姉さんは、おそらく英語もできそうな方でしたが、とてもクリアで聞き取りやすいチェコ語だったので、そのままチェコ語で説明をしていただきました。
内部はそんなに広いわけではありませんが、室礼がすてきなんです!
ヤナーチェクの手稿や、家族の写真など、いろいろな資料が見れます。
ヤナーチェクは、チェコ語のイントネーションなどを音楽に表そうとした人で、そのメモなども見ることができて、ウエムス、大感激でした。
そして、現代のイラストレーターさんが描いた絵の展示もあって、それがとっても楽しい。
こちらの記念館は、オリジナルの絵はがきなども売っています。このイラストのシリーズのもあったので、たくさん買ってきました。あとで歩いていてみつけた観光案内所にも、このヤナーチェクのイラストシリーズのチョコレートがあったので、それもお土産にしました。文末に写真を載せています。
さて、ブルノの街をぐるっと回って、私の目的地、Bunker 10-Z(核シェルター)を見学に行きました。
小山になっているところを掘って造ってあるシェルターです。見学できるように整備し、カフェやホステルとしても活用しています。
冷戦時代は、核戦争に備えて、こうしたシェルターがいくつも造られています。無用の長物となっているところもあれば、見学できるようにしてあるところもあります。
プラハでも、ホテルの地下や、やはり小山をくりぬいて造られた核シェルターを見学した記録をブログに書いています。文末のリンクからご覧ください。
Bunker 10-Z は、けっこうな長さがあり、展示物もたっぷりあります。私たちは、帰りの電車を予約していたので、かなり急ぎ足で回りました。それでも40-50分くらいいたようです。触っても良いものもたくさん置いてあるので、1時間くらいは確保して、ゆっくり回るとよいと思います。
企画展示なんかもありました。
いろんな部屋というか、展示がありましたが、ちょっと端折って。出口近くは、カフェにしているのかな? 私たちが行ったときは、カフェの営業はしていなかったですが。
翌日朝に空港へ向かうため、夕方の電車に乗ってプラハに戻らないといけなかったので、かなり駆け足になりましたが、親子それぞれの研究関心に合った目的地に行けて、とても良いエクスカーションになりました。
居心地よく感じる街だったので、今度もまた行きたいと思います。
この日の収穫♡
2023年夏の上息子とのチェコ旅行は、毎日実り多い旅となりました。
ウエムスの専門である音楽に関係したところ、私の研究関心であるチェコの歴史や記憶の継承、負の遺産の保存と活用というテーマに関係のあるところを中心に、あれこれあちこち回ることができました。
到着から数日は暑くて暑くて辛かったのが、突如、秋を通り越して冬みたいに寒くなり、でも最後のブルノでは心地よい夏の日を過ごせて、いい印象をもって旅を終えることができました。( ´∀` )
時系列での旅の記録は、これにて、なんとか終わり。
2024年の旅行出発までに、テーマ別の特集記事?を書いておこうと思います。
もう少しつづく。
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