ありがとう、みっちゃん
前回の更新から2ヶ月も経ってしまいました…
三日坊主が過ぎること、お恥ずかしい限りです。
この2ヶ月のなかで、多くの別れがありました。
一番大きかったのが、ここでも触れたことのあるおばあちゃん、
みっちゃんです。(普段はちゃんとさん付けしています。笑)
私がデイサービスで働きだした当時から、
来られていたおじいちゃん、おばあちゃんは
ずいぶん少なくなってしまいましたが…
ずっと元気で来てくれていました。
以前、みっちゃんは、一度入所したことがありました。
でも、見知らぬ場所に不安を感じ、大暴れして
そこらじゅうのものを外に放り投げ、施設を追われて帰ってきました。
絶対抱いてはいけない感情ではありますが
帰ってきてくれて嬉しかったことを覚えています。
散々けんかしたし、どうしたらいいのかわからないくらいキレられて
大ベソかいたこともありました。
でも、次の日にはころっと忘れて
「いつもありがとうな」
とか
「こんなにようしてくれるのはあんただけやわ」
って言ってくれるみっちゃんが大好きだったから
どんなことを言われてもがんばれました。
いつも自分のことより私の心配をしてくれるみっちゃん。
そんなみっちゃんは独り暮らしをしていました。
デイサービスは気に入ってくれていて頻繁に来てくれるものの、
訪問介護を受け入れられないくらい頑固なところもあって、
認知症も進行し、一人で生活するのは難しい状況になっていたのは
私にもわかるほどでした。
入所施設が決まったと連絡があってから入所までは2週間ほどでした。
以前入所した施設よりも認知症に対応した施設です。
今住んでいる部屋は、ご家族の意向もあり、
引き払われることが決まっていたので
今度はもう帰ってくることはないだろうと先輩も言っていました。
少しずつ近づくその時を意識しないように、
みっちゃんと過ごす時間、できるだけ喧嘩しないように(笑)
楽しく過ごしてもらえるように心がけていました。
予定されていたデイサービス最後の日、
大好きなお風呂に入って、きれいな服に着替えて
見送るつもりをしていたその日、
ケアマネージャーさんの手違いで1日ずれており、
入所日であるとご家族が迎えに来られました。
私の働くデイサービスは午前中のうちに
お風呂を済ましてしまわないといけなくて、入浴介助真っ最中…
しかも、みっちゃんにお風呂入ってもらうこともできませんでした。
とってもみっちゃんらしい別れ方だったけれど、
混乱してしまうから、
みっちゃんにさよならを伝えることはできないのだけれど、
せめて『ありがとう』は言いたかったな。
こっそり後ろ姿だけのぞきに行きました。
小さく、丸くなったみっちゃんの姿は絶対忘れません。
今は落ち着いて過ごしているらしく、安心しています。
みっちゃんがみっちゃんらしく、
たくさん笑って、やりたい放題過ごせていますように。
(職員さんごめんなさい。笑)