まだまだ、半人前

私の勤めるデイサービス(以下、デイ)ではお昼ご飯の「いただきます」を
一緒にするため、介護職員は出迎え&見守りも含めますが
来られた方がお茶を飲んで一服し、健康状態も良好なら、
入浴がスタートできる様に待機しています。

日によっては介護職員が2人で待機できる日もあり
その日は先輩が見守りに残ってくれていたので
ご近所に住む方のお迎えへ歩いて行きました。

デイに戻ると迎えに行った方のお隣に座る方がもう来られていました。
ただ、様子がおかしい。
私はそういう時、あまり気付けることは少ないのですが
私でもわかるほどでした。

目は虚ろで声をかけても返事は薄い。
先輩を急いで呼び、ベッドに移乗しました。
ちょうどいいタイミングで看護師さんが出勤、
バイタルなど様子を見てくれました。

その様子を見ながらずっと手は震えていました。
他の利用者さんから意識を逸らすようにお話しかけたり
入浴介助を始めたり
私にできることってそれが限界でした。

先輩がいてくれてよかった。
と心の底から思いました。めちゃくちゃ怖かったです。
もし私一人だったらどのように対応したらいいのかわかりませんでした。

「たまたま」先輩が一緒で
「たまたま」看護師さんが早く来ていたから

訪問介護の事務所も兼ねている隣りにも誰もいませんでした。
体格を考えても、意識のない、自分より大きな利用者さんを車椅子に移乗して
ベッドまで運べたのだろうか…

今までも意識を失うようなところを見たこと、
救急搬送になるほどの事に遭遇することはありました。

でもいつも誰かに頼っていて、今回も自分の頼りなさに落ち込みました。

一気に人は強くもなれなければ、変わることはできない。
ましてや、まぁまぁな大人になってしまいました。

今の私にできることは今回のことをちゃんと今後に生かすために、
忘れないために、ここに記すことだと思いました。

ちなみに、この方は以前も意識消失があったそうですが、
原因不明、今回も同じく原因不明だそうです…

笑顔がチャーミングで
「ここに来ると本当に楽しいの」と何にもしていない
朝のお迎えから行ってくれる言ってくれる
元国体選手(!)のパワフルなご利用者さん。
次もご利用予定です。

何が起こるか本当にわからないから、
改めて1日1日を大切に過ごしていこうと強くここで思います。
そして、みんな長生きしてね。

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