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我慢の先に幸せはない。自ら苦しむのをやめたら、人生が変わった。

ぼっちフリーランスちーたーは、その昔、我慢して苦しみ続けたら、いつか自然と幸せがやってくるんだと思っていました。
だって、「人生、楽あれば苦あり」「人生、山あり谷あり」って言うじゃないですか。
今、「苦しい時」なんだから、我慢して耐え続けていれば、いつか「楽しい時」が来るよねって。。。
でも、ひたすら苦しみに耐え続けていても、幸せはやってこないって知りました。

ちーたーがまだ学生の頃、父が事業に失敗して、我が家の経済状況は一気に悪化しました。
家を手放して借金だけが残り、実家は狭くて暗い小さなアパートの一室になりました。
あたり前にお金がある生活から、急にお金のない生活に転落するのは、強烈なものがあります。

突然の状況変化に対し、あまりにも無知で無防備な自分。
何の知識も訓練もなく、武装も武器もないまま、急に戦地に送り込まれるようなものです。
戦う以前に、何が起こっているのか、何をしたらよいのか、さっぱりわかりません。
無力な自分に情けなさを感じ、なす術もなく呆然と立ち尽くすしかありません。

今思えば、「もっとできたことがあるだろう、なんて甘ちゃんなんだ」と思いますが、ぬるま湯育ちで、思考停止状態だった当時のちーたーは、苦痛に耐えながら、ただ生き続けることしかできませんでした。

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この時に苦しむのは、生活そのものよりも、自分の中に湧き上がる感情です。
惨めで、不安で、怖くて、悲しくて、「なんで私がこんな目に」という被害者意識に苛まれます。
こうなると、人間関係も悪化します。

まず、仲の良かった家族間で、口論が絶えなくなります。
人に何かを言われるのではないかと怖くなり、人とのかかわりを避けるようになります。
そして、恋愛相手に泣きつき、嫌われ、フラれます。

ちーたーは社会人になってからも、学生時代に始めた難関国家資格の受験勉強を続けていました。
この資格に合格して就職できれば、いきなりたくさんのお給料がもらえて、家族を助けられるかもしれないと思っていたからです。

ただ、あまりにも精神的に弱く、プレッシャーに負けてしまうため、いつまでたっても結果が出せません。
学生時代は比較的優等生で通してきたにもかかわらず、いざという時、まったく役に立たない自分に嫌気がさしました。

モチベーションを維持することもできず、模試を受けに行けば、吐き気をもよおし、何事もなく座り続けていられるのか、その不安との戦いで必死です。
少し出掛けるだけで、疲れ切って数時間眠り続け、外食すれば、胃が痛くなるか、気持ち悪くなります。
食べることが怖くなって、体重も落ち、げっそりと覇気のない暗い人間になっていました。

すべてがうまくいかず、何の望みも持てず、何かの拍子に涙が湧き出てくるような毎日。。。

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そんなある時、とある言葉がふと耳に入ってきて、ちーたーは衝撃を受けました。
「原因が変わらないのに、違う結果を期待するのは異常だ」
と。

アインシュタインも
『狂気とは、同じ行動を繰り返しながら違う結果を望むこと』
という名言を残しているようですが、反論のしようがない、もっとも過ぎる内容です。
なのに、なんでそんなことに気付かなかったんだと、頭を殴られたような気分でした。

ちーたーは小さい頃から、「頑張れば報われる」とか、「努力は報われる」とか、「苦しみの先に幸せがある」とか、「苦しんだ分、幸せになれる」と、聞いて育ってきました。
そして、「幸せになる前には苦しむことが前提なんだ」と思い込み、いつのまにか「苦しんだ後は、自動的に幸せがやってくるんだ」とまで思うようになっていたんです。

苦しい現状の中で、ひたすら苦しみに耐えているだけ。
同じ毎日をくり返しながら、いつか勝手に状況が好転して、幸せが訪れるんじゃないかと期待していた自分。
その時やっと、自分がただの異常な人間であることに気付きました。

でも、この学びのおかげで、そこからのちーたーは急激に変わりました。

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早速、「とりあえず今と違うことをすれば、何か違うことが起きるんでしょ。」という単純な考えで行動を起こし始めました。

社会人になってからは、とっくにレールから転がり落ちていたので、失うものは特にありません。
資格も肩書もなければ、職歴は既に穴だらけで、自慢できることなんて、何ひとつありませんでした。

ひょんなことで、思いがけず大手の採用募集に応募することになり、後の上司に穴だらけの履歴書を見て笑われながら、なんとか面接を突破。
その後の部長面接も、特に手応えはなかったものの、すぐに内定の連絡をもらえました。

勉強してきた資格の内容とは、まったく関係のない職種。
言ってしまえば、自分が1番やりたくない職種でした。
でも、状況を変えるには、いっそのこと、今までとかけ離れたものをやってみようと思ったのと、いつか独立する時に役立つかもと思ったので、捨て身でチャレンジしてみることにしました。

その結果、あんなにひ弱だったちーたーも、炎天下の中、6時間も自転車で街中を走り回れるほどになり、丈夫になった自分に驚きました。
何度も転んで傷だらけになったのも、今では良い思い出です。

新しい職種に転身したことで、たくさんの学びと経験を得ることができました。
ただ。。。やっぱり苦手分野だけあってストレスが大きいので、今後はもうやりたくありません。
それに気づいたことも、大きな学びです。

あれからまた年月が経ち、今ではぼっちフリーランスとなって、まったく違う生活をしていますが、あの言葉は本当にちーたーを救ってくれました。

何かつらいことを我慢して苦しみ続けても、勝手に状況が変わることはありません。
そのつらい状況から自分を救い出せるのは、自分だけ。
現状から抜け出したかったら、今と違うことをしてみるだけ。
ただそれだけです。

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