ぼっち起業・副業のリアル。会計・税金に無知過ぎると危険!?
会計や税金というと、なんだか難しくてややこしいイメージがあるかと思います。
できれば、関わりたくないという人も多いかもしれません。
でも、この分野は、知っているか知らないかで、損するか得するかが大きく変わる部分だと、つくづく感じます。
特に、フリーランスなどで起業したり、「何か自分で副業を始めてみようかな」と思っている人にとっては、興味を持って少し情報収集しておくとよい分野だと思います。
ぼっちフリーランスのちーたーは、たまたま学生時代から勉強していたり、今現在も、お仕事で関わる分野なこともあって、会計や税金については、一般平均より詳しい方だと思っています。
一応、だいぶ昔に、日商簿記1級も取りました(1級の知識を使うことはないですが)。
勉強を始めた当時は、後々こんなに役立つとも思っていませんでしたが、今となっては、学んでおいてよかった知識です。
会社員からフリーランスに転身して自由度が増えたのも、これらの知識のおかげだろうなと、よく思います。
会計や税金の知識というと、「難しい専門分野だから自分には関係ない」と思ってしまうかもしれませんが、お金は誰もが生活の中で関わるものなので、日常的な知識として、簡単なことだけでも知っておくのがおすすめです。
せっかくなので、ここからは少し、起業に関連した税金の話に触れてみたいと思います。
起業して個人事業主になった場合、確定申告という手続きが必須になっています。
これは、1年間の所得を計算して申告し、その所得に応じた所得税を支払う手続きです。
ちなみに、個人事業主ではなかったとしても、副業で一定以上の収入があれば、申告しないといけません。
(会社などにお勤めの人は、確定申告の代わりに、年末調整という手続きが行われます。)
会社などにお勤めの人と、フリーランスなど個人事業主としてお仕事をしている人とでは、実は所得税の計算方法がちょっと違います。
所得税の計算は、1番最初に収入を10種類にわけて、それぞれ決められた方法で、所得の計算を行うのですが、
◆お勤めの人が得る収入が「給与収入」
◆個人事業主の人が得る収入が「事業収入」
と言って、別の種類の収入になるので、計算方法が違うんです。
ちなみに、よく間違って認識していたり、混同している人がいるので、念のため補足しておきますと、「収入」と「所得」はイコールではありません。
◆「収入」は「入ってきたお金」
◆「所得」は「収入から必要経費を引いて残ったお金」
です。
どちらも「稼いだお金」というイメージだと思いますが、言い方の違いではなく、実際に別ものだったりします。
話を戻すと、お勤めの人は、あらかじめ決められた計算式に基づき、給与収入から給与所得が自動的に計算されます。
必要経費は引けないのですが、その代わりに「給与所得控除」といって、収入に応じて一定の金額が引かれます。
【給与収入ー給与所得控除=給与所得】
一方、個人事業主の人は、主に売上からなる事業収入から、仕事に関連して発生した経費を引いて、事業所得を計算します。
【事業収入ー必要経費=事業所得】
所得が大きいほど、税金が高くなってしまうので、経費として認められるものは、きちんと経費に計上しないと、単純に損してしまいます。
起業や副業と言うと、売上を上げることばかり注意が向きがちですが、最終的には、手元に残るお金が大事なので、守りも重要です。
(だからと言って、仕事に関係ないものまで経費に入れるのは脱税なので、NGです。)
「とりあえず確定申告して、その場で税金を払えば済むんでしょ。」
くらいに軽く考えてしまう人もいますが、所得の計算は、所得税だけではなく、住民税や事業税、社会保険料の計算にも影響してきます。
税金や社会保険料は、支払いから逃れることができないので、雑にやり過ごすと、後々大変なことになる可能性があります。
逆を言えば、きちんと対策を取ることで、得られるメリットも大きいです。
働いて収入を得て、税金を納めるというのは、社会人なら誰にでもあてはまることなのに、私たちはそのしくみについて、具体的に教わることはありません。
税金について、義務教育の中で教えられるのは、「税金を払いなさい」という「納税の義務」くらいです。
なので、ほとんどの人は、なんとなく存在を知っている程度だと思います。
いろいろ支払ったとしても、「そういうものなんだろうな」くらいにしか思わないかもしれません。
もしかしたら、支払った金額の確認すらしないという人もいるかと思います。
これは、お金を徴収する国からしてみれば、とても好都合な状況です。
だからこそ、あえて教えないような気もします。
知らなくても困らなければ、そのままで問題ないのですが、知らないと損するのが悲しい現実です。
なので、これから起業や副業を考えている方は、会計や税金の知識を少しでも頭に入れておくと安心です。
これからも、この分野の役立ちそうな知識を、ちょっとずつお伝えしていけたらなと思っているので、気になる方は、よかったら参考にしてみてください。
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