年相応、分相応
世の中の高校生の皆様、ご卒業おめでとうございます。
そしてすーぱーぷりち〜妹子、卒業おめでとう。
本人からしてみれば「いやいや大学合否これからだし、正直気抜けないよ」って感じでしょうが、今はあと少しの同級生との尊い時間を噛み締めてほしいなと思う姉です。
三年間の締めくくりの日。
妹と、妹の仲良しちゃんのラスト制服を撮影させてもらいました。
「いっぱい泣く！ボロボロになってくる！」
と母に宣言して行ったようですが、式が終わってクレープ屋さんで落ち合った妹と仲良しちゃんが案外ケロっとしていて拍子抜けの私。
「誰からも告白されなかったの！！も〜期待外れ〜」
と2人で愚痴を垂れながらベンチで大きなクレープを頬張る2人が、もうすでに”良”くて、エモいってこういうことだなぁとシャッターを切りました。
きっと多くの方が高校生活を経験したのではないかと思うのですが、思い返してみてどうですか？
あれから1,2年の人も、10年、20年と時が経っている方も、きっと思い出すのって楽しかった友達との思い出だったり、当時通った場所だったり、少し苦い思い出だったり。
いい思い出ばかりではなかった方もいると思います。
私は正直病院通いや入院の時期がありましたし、思うような高校生活は送れなかった方の人間です。人間関係で巻き込まれたり、恋愛で苦しんでみたり。苦い思い出もたくさんあります。
でも、それでも楽しかった一瞬ってものすごく強烈に残っています。
高校生ってそういうものだと思うんです。
この3年間でしか会えない人、感じられなかった気持ち、経験。
酸いも甘いも苦いも全部がキラキラでピカピカの唯一無二の思い出になっていく。
ある種のハイブランドだと思うんです。
私はそういう年相応ができなかった人間です。
背伸びしたくて、大人に見られたくて、キャピキャピしている同い年の子とはつるまず大人とばかり過ごしていました。
でも多分、いや本心ではキラキラしたJKがしたくて、放課後お化粧してプリクラを撮っていた子達が羨ましくて、17歳を満喫したかったんだと思います。
私は私の意思でそうしなかっただけですが、今思い返せば本気でその年齢を楽しめばよかった、その歳でしかできない生き方をすればよかった。と後悔しても戻らない時間に嫉妬してしまうのです。
妹よ、三きょうだいの中で一番冷静に物事を捉えられて、一番コツコツ努力ができて、イマドキを斜に構えず全力で楽しめて、男女問わず仲のいい友達がたくさんいて、様々な失敗をしている上2人をみて育つ妹よ。
この先の人生には今まで感じたこともないような苦しいこと、諦めたくなること、不安になることもたくさんあるけれど、19歳、20歳、その先もその歳でしか出来得ない楽しいこと、ワクワクすること、感動することがたくさんあるよ。
これからなんでもできて、なんにでもなれるよ。
もしかしたらこれから超有名ゲーム実況者になれちゃうかもしれないし、イケメン石油王と結婚しちゃうかも。
たくさん心の容量を空けて、たくさんのことをセーブして、時々この高校生活のあたりをロードしながら、これからも楽しんでね！
姉はこの三年間君から聞く学校の楽しいこと嫌なことを聞くのがとっても楽しかったです。
妹、仲良しちゃん、そして今年卒業された全員にたくさんの幸せと愛あれ！
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