短篇小説『氷結』
囲炉裏に火は入れねえ
だから怖がらずに
こっち来りゃあいい
雪山の話を
聞かせとくれ
雪道で助けた女は
透けるほどに白く
凍りつくほど
冷たい息を吐いた
美しい山の話を
聴いてるうちに
眠くなってきた
白い指先が
顔に触れる
構わない
俺は
この娘と
居られるなら
もうそれで
詩/こっこきゅん♥どうしてくれるーら
イラスト/nao
囲炉裏に火は入れねえ
だから怖がらずに
こっち来りゃあいい
雪山の話を
聞かせとくれ
雪道で助けた女は
透けるほどに白く
凍りつくほど
冷たい息を吐いた
美しい山の話を
聴いてるうちに
眠くなってきた
白い指先が
顔に触れる
構わない
俺は
この娘と
居られるなら
もうそれで
詩/こっこきゅん♥どうしてくれるーら
イラスト/nao