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藍甕にも応用したい、鳴門の渦潮の渦まき


干潮のときでも満潮が影響する

干潮と満潮は約6時間ごとの周期でおきますが、鳴門の渦潮では満潮と干潮が同時に隣り合わせで存在するのです。
干潮のときの海水の流れは太平洋側の紀伊水道海水から、大阪湾を通って、明石海峡、瀬戸内海という流れになって、鳴門海峡から海水が流れ出てきます。
その流れ出る海水は、6時間前の満潮のときの量の海水が出るのです。
海面の高さは落差が1.5メートルにも及びます。

左巻きの渦と右巻きの渦が逆になる

鳴門大橋の下の鳴門海峡の中央部では時速約20キロの早い流れが起きて、陸地に近い外側の遅い流れによって渦の回転力が生れます。
干潮で瀬戸内海から太平洋に向かって南流(北から南に向かって流れている)のときは、淡路島側では左巻きの渦潮、徳島側は右巻きの渦潮が生れます。
北流の流れのときには、渦の向きが逆になります。

海面に見える渦は、海中で観察すると水を吸い込む竜巻のように見え、吸い込んでいく力と、吐き出す流れを生み出します。
それによって海底に溜まったプランクトンがまき上げられ上げられて、海水が豊かになって、美味しいわかめや鯛が採れるのです。

藍甕への応用

甕の底に溜まっている“すくも”を常に甕の中で均一にすればいいかと考えていて、この鳴門の渦潮を見習って渦を起こせば、いいのではないかと考えました。
”すくも”が甕の中であちこちに散らばって色が付けば、美しい青が出るという仮説を持って臨みたいと思います。


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