青の歴史を振り返る
昔の日本の人たちは藍染めの着物を着ていました。
ラフカディオハーン、小泉八雲が著した「日本の面影」に日本の伝統文化が見つかります。
来日時は1890年でした。当時の生活の中に藍が根付いていたことがわかる情景があります。
日常の美がそこにあり、来日したてのハーンはその日本人の姿を青い妖精だと表現しています。おとぎ話の世界に紛れ込んでしまったかのようです。
その青は藍染めの青でした。
まるでなにもかも、小さな妖精の国のようだ。人も物もみんな小さく、風変わりで神秘的である。
青い屋根の小さな家屋、青いのれんのかかった小さな店舗、その前で青い着物姿の小柄な売り子が微笑んでいる。見渡すかぎりのぼりがひるがえり、濃紺ののれんが揺れている。
東洋の第一日目より
世界のインディゴ染め
青の種類も様々です。世界中にあるインディゴを訪れた、カトリーヌ・ルグランさんに感服です。
アフリカの絞りの文様と熊本県玉名で見つけた日本最古のしぼり木綿である高瀬しぼりの文様がよく似ています。
この縄文の模様がアフリカにもあったのですね。
なぜ世界中に藍があふれるのか、すべては繋がっているとしか言いようがありません。