見出し画像

世界へと“藍の青”を広げてみると

昨年からマスクをつける日が続いています。
マスク不足のときに柿渋染めと藍染の最強マスクを作っていました。
今も自分で染めた本建て正藍染の手作りマスクを愛用しています。

藍のマスクの良さは、本建て正藍染でいえば、抗菌作用があります。
抗菌作用では藍染の布で水を濾(こ)して飲むと腹痛を防ぐというので、戦地に行った部隊が藍染めの手拭いを持っていったと聞いたことがあります。昔の旅人は藍染の布を持てと言われてきたそうです。
野良着や剣道着などは、汗疹を防ぎ汗臭くならない。皮膚の痒み(アトピーなど)を防ぐ。かぶれにくいです。
ショールにすれば紫外線を防ぎます。
枕カバーにすれば血流を良くします。(遠赤外線効果)。
毒虫除けとして、ジーパン・手甲脚絆(テッコウキャハン)は毒蛇避けと言われ、虫よけにもなります。
丈夫で長持ちするのは、虫に食われず擦れに強い。(堅牢度が上がる)ジーパンや野良着などの労働着になりました。

今後どのような社会になるのか予測はつきませんが、自分の身を護ることは引き続き大切になるのでは思います。

世界のインディゴ染めという本の中で、藍染めは世界中にありました。アフリカの絞り染めの柄が、日本最古の熊本にある高瀬絞りの柄とよく似ていました。
日本のように発酵させているのもあれば、様々なやり方で青い色を出していました。
植物の栽培や収穫、顔料の抽出、藍甕の準備、その藍甕から引き上げられ糸や生地が、機織り職人の手を経て、デザイナーや刺繍職人たちによって素晴らしい服へと姿を変えていきます。
その要となるインディゴ染めの技術は万国共通のものであり、青は世界中の職人さんたちを魅了していました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?