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「大切なのは、どう伝えたか、ではなく、どう伝わったか、だよ」

こんにちは!チアリーダーのチアリーダー、あまだゆみです。
ページを訪れてくださり、ありがとうございます。

今回のタイトルは、リクルートで営業していた新人時代に、マネージャーからもらった言葉。
コミュニケーションの基本として、10年以上経った今も大切にしています。

キッズチアダンスのインストラクターを始めて驚いたことの一つが、
「私が言ったこと、そんなに覚えてるの?!」
でした。
こちらは何気なく言った言葉でも、子どもたちはめちゃくちゃよく覚えていたりします。

「先生から『笑顔が良くなったね!』って褒められたのが、すっごくうれしかったみたいで。家に帰ってからも、何回も何回も教えてくれました」

「先生に注意されたことが、とても効いたようです。今まで見たことないくらい、繰り返し練習しています」

など、あとから保護者の方々に教えてもらうこともしばしば。

レッスンでは、数十人を相手に60分間いろんな指示を出し、適宜注意や指導を挟みます。
印象的なことは覚えていますが、正直「え?私そんなこと言ったかしら?」と思ってしまうこともあります。
時には、感想レベルで「良くなったじゃーん」程度に軽く言ったことが、言われた子にとっては「先生に褒めてもらった!」と強烈に残ったりもするんです。

プラスのフィードバックであれば、思わぬ効果を生んで良かったなぁ、というだけなのですが、うっかりマイナスなことを言ってしまったりしたら、生徒の心に大きな傷を残しかねません。

まだ経験が浅かった頃の私は、やはり、やらかしています、、、。

とあるクラスで、小学生にスタンツ(チアでよく見る、組体操みたいなやつです)を教えていた時のこと。
みんなでいろんなポジションを試しながら、練習していました。

Aちゃんは、背が小さくて細いタイプ。ベース(土台になるポジション)、スポット(司令塔。アシストしたり、受け止めたりするポジション)には向かない体形。
となるとトップ(一番上に乗る人)しかないのですが、トップに重要な体幹がとても弱かったのです。
地面の上で動きのおさらいをしている時に、すでにグラグラ。
ベースの手のひらの上に乗り、鎖骨の高さまで上げるエレベーターという技でトップを務めるには、まだ不十分でした。

スタンツは常に怪我と隣り合わせのため、無理させるわけにはいかず、
「今日は、あなたは実際に乗ることはできない。お腹に力を入れて締めるという感覚を身につけて。他のトップを見て、勉強してね」
伝えたつもりでした。

が、Aちゃんの心に残った言葉は、「あなたは乗れない」だけでした。
自分がスタンツに組み込んでもらえないことがあまりにショックだったようで、前後の言葉は届かなかったのでしょう。

レッスン中には変わった様子はなかったのですが、帰宅後に大泣きしてしまい、保護者の方からクレームを受ける事態となってしまいました。

保護者の方とお話して、状況と理由についてご理解いただけたのですが、
「娘は、先生の言葉に大変ショックを受けています。次回のレッスンで直接謝ってほしい」
とのご要望でした。

Aちゃんを傷つけた私が謝るのは当然のことなので、そうさせてもらいました。
「そもそも、次回ちゃんと来てくれるかな、、、」
と気が気でない一週間を送ったことを覚えています。

「あなたの身を守るために、今はまだ乗れないけれど、練習を積めばできるようになるよ。他の子を見て、真似して、やり方をおさらいしてね、と伝えたかったんだ。でも、ちゃんと伝えられなくてごめんね。それに、自分だけ乗れなかったら、ショックだよね。ごめんなさい」
と話したところ、Aちゃんも納得して許してくれました。

コミュニケーションは、どう伝えたか、ではなく、どう伝わったか、が大切。
子ども相手ならば、なおさらです。もちろん、保護者の方とのコミュニケーションにおいても!

そして、生徒とのコミュニケーションについては、その後々の影響まですべて引き受けるつもりで。 
自分の言葉が、思わぬ結果を引き起こすことがあります。もちろん、どんな状況においてもあり得ることだけど、子ども相手だとなお一層。

言葉の選び方、伝え方ひとつで、生徒のやる気を起こすことも、奪うこともできてしまう。
私もまだまだ、修行中です。

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