三浦春馬さんを語ろう。 キレッキレの22歳
22歳は1年間で2つの舞台。そして映画「永遠の0」の撮影。1年通してテレビは単発ドラマの「小さな故意の物語」とCMのみだったので、お茶の間からはちょっと影を潜めた感じがありますが、舞台界隈ではとても話題になった年でした。
キレキレの新境地「海盗セブン」
3月8日から5月31日までの約3か月という長い公演だった、地球ゴージャス主催の舞台「海盗セブン」。
伝説の盗賊7人のうちの1人「アッパー」役での出演。紫色の豹柄のスーツ(しかもピチピチパンタロン)に、白のエナメルシューズ。アイラインをばっちりひいて、オールバックのウェーブヘア!
えっと、それはいつの時代のファッションですか?そして、「煮汁は野菜が多い方がいいー」って。歌詞がなんだか変。とまあ、ツッコミどころ満載なのですが、ぶっ飛んだ役を忠実にぶっ飛んで演じる春馬くん。
最初の登場シーンの歌「わーいるどー あーっぱーー!!」のあまりの声量と、お腹の底から響くような声圧(って言葉があるかはわかりませんが)にびっくり。
なんとなく、これまでも喧嘩シーンなどで爆発力のようなものは察していましたが、ドラゴンボールの孫悟空がスーパーサイヤ人に変身するみたいな、舞台になると解き放たれるマグマのようなとんでもないエネルギーがあります。
とにかく動きがキレッキレで、ダンサーさんと同じダンスをしても、一人微妙にセクシーなひねりが入っていたり、キメ顔していたり、とにかく目立つ。
挙句の果てに再登場のシーンではピョーンと、ダンサー陣の中でもトップクラスの高いバク宙で登場。
「こんなに踊れるの!?って思いました」(大地真央さん)
「歌がすごいんですよ!」(森公美子さん)
「三浦くんの演技に毎回泣かされました」(小野武彦さん)
ー マイナビニュース ー
共演の方々のコメントは、そのままお客様の感想で、他の出演者目当てでいらした方がとても驚き、舞台界隈での春馬くんファンが増えたのでした。
劇団☆新感線「ZIPANG PUNK〜五右衛門ロック III」
6月から9月に翌年公開になる映画「永遠の0」の撮影を行い、12月19日から2月28日まで、古田新太さん率いる劇団☆新感線の舞台に出演。
主催の古田さん演じる天下の大泥棒・石川五右衛門と、五右衛門を追う探偵方、明智心九郎(春馬くん)、女盗賊猫の目お銀(蒼井優さん)の3人が主役でした。
春馬くんは、首を左右にニョキニョキ動かしたり、キラりーん!とちょっとズレた決め笑顔をあちこちに織り交ぜたり、かと思えば蒼井優さんと素敵なハーモニーで歌い、舞うような綺麗な殺陣もあり。
前半はアニメ声に作り笑顔、だんだん本性を出すに従って声も表情も変えていく、こういう演技はさすがです。
こちらも、観に行った方々が驚くこと多数だったのですが、中でも宮藤官九郎さんがブログに書かれた感想が最高の褒め言葉かと。
2013年1月11日(金)
新感線『五右衛門ロック3』を観に行く。三浦春馬くんの歌&踊り&動きにド胆抜かれた。なんなの?あれは。天才なの?練習したの?天才が練習したの?たぶん、本人的には「新感線ってこうですよねっ!」っていう感じなんだろうけど、なんか微妙に誤差があって、その誤差が面白かった。
「五右衛門ロック」の時か、「海盗セブン」の時か、どちらか記憶は定かではありませんが、ネットニュースでは「有り余っているエネルギーを爆発させている」「超ハイテンションで、画面内に抑えられていたパワーを解き放っている」といった表現多数。
お客様の感想も「歌うまいし、ダンスキレキレだし、なんなの?あの爽やかさ」「ドラマや映画は全然好きじゃなかったけど、ハマった」「末恐ろしい」と、大絶賛だったのでした。
「小さな故意の物語」とテレフォンショッキング
8月30日に放送されたドラマ 東野圭吾ミステリーズ 第8話「小さな故意の物語」。
フジテレビの木曜劇場(22:00)でオムニバス形式で放送された1時間ドラマ。
お相手役の波瑠さん、恋空の時の美嘉のお友達のアヤ役でも共演されていますが、共演女優さんのほとんどが年上のお姉様な春馬くんの中で、貴重な年下の女優さん。
顎のほくろの位置も一緒で、2人ともスレンダーで色白、透明感があって、吸い込まれそうな瞳で、、と、なんだか兄妹のよう。ミステリーだけど、2人の透明感のおかげでとても爽やかな作品で、もうちょっとこの2人のお芝居みたいな、と思ったコンビでした。
フジテレビさんの番組なので、放送当日の昼間「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングにゲスト出演した春馬くん。
とても自然体で、あまり考えたり言葉を選ぶこともなく話している姿が印象的でした。CM中の映像が特番の時に流れていて、「一人っ子の話はオチがないのがコンプレックス」「お母さんに、はるちゃんはいつも一人の世界にいるもんねーと言われる」なんて話も。
この時、次に紹介したのが翌年妹役で共演する菜々緒さん。「年下だったの?上だと思ってた」と言われていました。平均してずっと実年齢より上だと思われてますね。
ハードな師走
年越しで舞台があったこの年の12月は鬼スケジュール。
12月1日は恒例のAAA。
19日から五右衛門ロックの舞台が始まり、12月26日、27日、28日の3日間は事務所主催の「SUPER ハンサムLIVE2012」もあり。
27日、28日は昼間五右衛門ロック、夜ハンサムライブ。渋谷と横浜を行ったり来たりのフル回転。せめて、渋谷ー赤坂くらいなら良かったのに(そういう問題ではない?)
ただ「舞台は毎日の時間が決まっているから体調管理がしやすい」、とこの頃から話していたので、舞台が多かったこの年は良かったのかもしれません。
話題のCM
お馴染みの「おーいお茶」「東京三菱UFJ」の他、明治「ガルボチップス」「マガジーク」など、相変わらずCM多数。そんな中話題になったのが東京ガスの「エネファーム」、「タウンワーク」とウーノフォグバー 「洗顔なめんじゃねーぞ」篇でした。
東京ガス「エネファーム」
21歳の冬頃から22歳の春頃にかけて放送された、ちょっとピンずれなお母さん(八代亜紀さん)のボケと素直な坊ちゃん(春馬くん)のツッコミが可愛いCM。八代亜紀さんが「エネファ〜〜ム〜」と熱唱し話題になりました(関東だけかも)。このCM、本来は1年前に放映予定だったのが、震災の影響で1年伸びてしまったもの。と言うわけで、おそらく撮影時は20歳の春馬くん。
アッパーくん演じている時にこのCMが流れていたので、舞台を観に行った人は「本当に同じ人??」と首を捻っていたのでした。
リクルート「タウンワーク」
9月には国立競技場で独唱。2月末には商店街を歌いながら行進するCM。歌がうますぎて、「本当に本人が歌っているの?」と話題になりました。
資生堂「ウーノフォグバー」
何パターンか放映されていましたが、3月末に放映されたのが「洗顔なめんじゃねーぞ」篇。別名「水も滴るいい男」篇。お馴染みイケメン四天王が出演なのですが、他の御三方はそれまでのイメージ通りのイケメンなのに対し、春馬くん一人、突然雰囲気がかわり、可愛い末っ子感がすっかり消え「誰?」状態。
「えー!三浦春馬?」とざわついたのでした。
今思えば、ラストシンデレラへの伏線でもありました。
経年美化
20歳から25歳まで、毎年お顔が変化してどんどん大人っぽくなって行った春馬くん。「経年美化」という言葉は「世界は欲しいものに溢れている」の中で漆の「経年変化」を間違えたのか、わざと変えたのか「経年美化」と表現した春馬くんの言葉ですが、この言葉、そのまま「あなたのことよ」と伝えたい。
特に毎回見るたびに変化が楽しかったのが、2010年から2013年にかけて。
こちらは夏頃に撮影された翌年のカレンダー撮影の様子と、秋頃のカレンダー発売告知のPV。
この後、『永遠の0』の撮影を境に、雰囲気がグッと大人っぽくなった気がします。『永遠の0』については次の23歳で。
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この内容は以前「三浦春馬さんを語ろう。13年間の思い出とこれから」を書いた際、大幅に削った私の記憶と思い出です。個人的な見解になりますこと、ご了承ください。
17歳から年齢別に綴っています。
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一部分の抜粋は誤解を招く表現もございます。
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