オリジナルグッズを試作してみて、よかった4つのこと
2か月前のことなのですが、『おっとりくまこ』のスマホリングを試作してみました。その時のツイートがこちら。
このスマホリングは、今、私自身が使用しています。
今日は、たったのひとつだけの試作品ではありますが、初めてオリジナルグッズを作ってみてよかったなあと私が思ったことを書いていきたいと思います。
これからマイキャラクターでのグッズ作りを考えている人、「グッズを試作しても、売上に結びつくわけでもないし…」と迷っている人(私も以前はそうでした)の参考になれたら嬉しいです。
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その1:作る側と購入する側、それぞれ両方の気持ちを味わうことができた。
試作のスマホリングは、Canvath(キャンバス) を利用しました。
イラストや画像などをアップロードするだけで、Tシャツやマグカップなど、1点から作ることができるサービスです。
いちから材料を揃えて…というわけではないのですが、どんなくまこを描こう?と考えているときや、イラストのデータをアップロードして、くまこの配置を考えているときは、時間を忘れてしまうほど楽しいものでした。
くまこがスマホリングのリング部分、上にいたほうがいいかな、いやいや、リング部分から顔を覗かせていたほうが可愛いかもかなあ、あともう少し全体に大きくしたほうがいいかも、といった具合です。
何度もくまこのサイズを大きくしたり小さくしたり、配置も変更してデザインを決定。そのあと、作品タイトル、梱包の有無を入力します。
ここまでが「作る側」の気持ちかと思います。
なぜなら、そのあと最後の【発注する】ボタンを押したときには、もうすでに届くことが楽しみで仕方なくなっていたからです。気がつくと「購入した側の気持ち」へと変化していました。
数分前までは、綺麗に仕上がるものなのかと心配な気持ちもあったのですが、発注ボタンを押したあとには、そのような心配も消え去っていました。とにかく注文したスマホリングが楽しみで早く見てみたいという、ワクワクの気持ち一色に染まっていたのです。
商品を作るまでのプロセスである「作る側」と、お客さんと同じ、注文してから到着するまでの期待感やワクワクする「購入した側」と、両方の気持ちを味わうことができるのは、オリジナルグッズだからこそだと思います。
その2:コミュニケーションのきっかけができた。
たとえば「どんなイラストを描いているの?」と聞かれたときに、「こんな感じのイラストです」とスマホリングを見せています。
これまでは気がつかなかったのですが、すぐにイラスト(私の場合はキャラクター)を見せることができるのは、いいことだなと思いました。
そのあとも会話が続くようになりますし、「私もグッズを作っているんですよ〜」という方とは他のグッズ作成のサービスだったり、情報交換をすることができます。
また、スマホリングのくまこから「かわいいね」と会話の機会ができたり、または会話がひろがったりと、オリジナルグッズを作ることは、コミュニケーションがうまれるきっかけになります。
その3:「グッズを作っている」と認識をしてもらえる。
このスマホリングを使用するようになってから、友人たちから「他のグッズは作っていないの?」と聞かれることが多くなりました。
以前は全く聞かれなかったため、質問をされるようになったことが不思議だったのですが、もし私が逆の立場だったら、きっと同じことを聞いていただろうなと思います。やっぱり、形になったものを目にすると「もしかしたら他にも作っているかもしれない」と想像するからです。
特にこれからグッズ作りを考えている人にとっては、実際にはまだ試作品しかなかったとしても「グッズ商品を作っている人」とイメージしてもらうことは、プラスになるのではないかと思います。
事実、私自身がフォロワーさんからこういうグッズが欲しい、と意見をいただくこともありましたし、グッズ作りに関する情報などを、教えていただくことが増えました。「グッズを作っている」とイメージをもってもらうこと、認識をしてもらうことで、つながる人や情報が変化していくものだと感じています。
その4:愛着がさらに湧いて、モチベーションとつながる。
スマホリングを使用するようになってから、以前よりもくまこに対しての愛情、愛着がさらに増しました。
この愛情と愛着は自分の商品を伝えていく上で、とても大切なことだと私は思っています。モチベーションによって伝える言葉と熱量は絶対に変わるからです。
「自分のキャラクターだから愛着があるのは、当たり前なのでは?」と思われるかもしれませんが、自分のキャラクターに愛着をずっと持ち続けるには、作者のモチベーション維持が非常に大切だと考えています。
大げさな表現になってしまいますが、くまこを存在し続けることも消し去ることも、最終的には私の気持ちひとつでどうにでもできてしまいます。だからこそ日々、キャラクターに愛着を感じるような意識づけも実は大切なことなのではないかと思っています。
特に疲れているとき、今日はもう投稿やめようかなあとか、フォロワー数が多い方の投稿を見たりすると自分と比べてしまい、気持ちがブレてしまうことが全くないわけではありません。
そのような時は、スマホリングを見て「くまこのことを伝え続けることができるのは、私だけなんだ」と自分のモチベーションを上げるようにしています。
マイキャラクターのグッズを使用することで愛着も湧き、さらには
・モチベーションが上がる
・自分自身を応援するグッズになる
・改めて、マイキャラクターのことが好きになる
の効果があると考えています。
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自分のキャラクターのグッズを使用することで、購入されたあとのお客さんの気持ちを体験することができますし、今まで以上にキャラクターへの愛着を感じるようになります。
もしグッズ作りに迷われている方は、何かひとつ試しに作成してみるのはいかがでしょうか。
最後に、Canvath(キャンバス)のように簡単にグッズ作成ができるサービスを紹介します。
・SUZURI
・MEET MY GOODS
・pixiv FACTORY
こちら以外にも今、たくさんのサービスがあります。
他におすすめのサービスがありましたら、ぜひ教えていただけると嬉しいです。