『おっとりくまこ』と私が目指していること。
今日は、私のオリジナルキャラクター「おっとりくまこ」について、
・描こうと思ったきっかけ
・くまこを通して目指していること
を書いていきたいと思います。
「おっとりくまこ」のことは以前のnoteで触れています。合わせて読んでいただけると嬉しいです!
『小さいようで、大きな100回目。』
https://note.mu/cheemamericco/n/n3d9c3ffbd160
なんとなくから「もう少しちゃんと描いてみよう」と思ったできごと
昔からイラストを描くのが好きで、くまこの原型のようなものを何となく描いていました。そこから「もう少しちゃんと描いてみよう」と強く思ったきっかけは、学生時代のアルバイト先でのこと。
カフェで働いていたのですが、そこでは「連絡用」と「雑談用」というノートが2冊ありました。
「連絡用」はご想像のとおり、連絡事項が書かれたノート。たとえば、今日から新メニューが始まるよとか、お会計のときにはチケットを勧めてねとか、仕事に関する内容です。
対して「雑談用」は、まさに雑談のためだけのノート。書く内容は何でもOKです。各スタッフが自分の近況とか、最近のおもしろかったこととか、学校祭の告知とか。
好きなことを書いてそれに他のスタッフがコメントをして、さらに違うスタッフも加わって、そのやりとりから会話が生まれたり。
雑談用のノートは、スタッフ同士の"コミュニケーションノート"としての役割を果たしていました。
私はその雑談ノートが大好きだったので、くまこの原型となるイラストを描いて、よくコメントをしていました。
そしてシフトに入っている時、あるひとりのスタッフから「ちこさんが描いているあのヘンテコな絵、私好きです!何だか癒されるんですよね〜」と言ってもらえました。
もちろんお世辞でいってくれたところもあるとは思いますが、私のあのイラストで誰かの感情に触れることができるとは思っていなかったので、正直、驚きました。と同時に「私のイラストでも、誰かを癒せるんだなぁ」と、すごくすごく嬉しかったことを覚えています。
そのことをきっかけに「もう少ししっかり描いてみよう」と考えるようになりました。
「かわいい」「癒される」だけじゃなくて、いつも見守っている存在でありたい
社会人になってからも描き続けてはいましたが、学生時代とは違い、描く目的に変化がでてきました。
まず以前は、ただ好きだからイラストを描いていましたが、社会人になってからは『届けたい人』が生まれました。それは自分自身に、または大切な恋人に、大好きな友人に向けて描くようになりました。
そのため内容は、励ますものが多かったように思います。
例えば
だったり、
です。
改めて見返してみると、すごく恥ずかしいですね…。当時は手描きで描いたものをスキャンして、ブログへ投稿、更新をしていました。
私自身、社会人となり、色々な葛藤がありました。目の前の仕事をこなすことに精一杯で、深夜に働きながら「私のやっていることは一体何につながるのだろう?」と、悩む日々でした。(ただその時の経験が今も生きていると思うので、経験できてよかったと後悔はしていません。)
今考えるとその当時「おっとりくまこ」を描きながら、自分自身を励まし続けていた、バランスをとっていたのだと思います。
そして、その頃私が描いていたくまこを見て、他の人たちからも「元気をもらった」とか「癒された」とコメントをいただくことが多くありました。
あまり言葉にはしていなかったのだけど、みんな私と同じようなことを考えていたり、悩んでいるものなのだと知りました。
私は「応援してくれる」「見守っていてくれる」存在が身近にいるだけで、人は強くなれると考えています。
今までおっとりくまこがずっと私のそばにいたように、他の人にとっても、いつも応援してくれる、いつも見守り続ける存在になりたいと、思うようになりました。
目指すことは、1日の終わりに少しでも「くすっ」と和んでもらうこと。
険しい顔をしていた人がふとしたきっかけで表情がやわらいだり、ふとしたことで笑ってくれる一瞬が好きで、その瞬間見たさに、今でも接客業を続けています。
この考えはずっと変わらずにいるため、私のイラストを見た時にほのぼのしてくれたり、「くすっ」と笑ってもらえたりすると、この上なく幸せを感じます。
だから過去の私のように、あぁ今日もいろいろあって疲れたな、凹むことがあったなあ、ヘトヘトだなあ、となった時にはくまこを見て、少しでもほのぼのしてもらえたらいいな。
難しい顔をしていたけれど、とぼけた表情のくまこを見て、思わず「ふっ」と笑ってしまった、なんてことがあったらいいなあ、嬉しいなあ。
『おっとりくまこ』にはそんな想いを込めています。
1日の終わり、今夜もあなたがくすっと笑ってくれますように。
1日の中でほんの一瞬でも、心がほのぼのしてもらえますように。
そう考えながら、想像しながら、今日もくまこを描いています。
くまこと私の付き合いは長いのですが、これからはこのnoteでゆっくり育てていきたいと思っています。
どうぞのんびり見守っていてくださいね。