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警察から注意7回・近隣苦情8回、それでもドリブルをやめなかった狂人男の世界挑戦
20歳の頃、京都の片隅で見つけた小さなバスケショップがすべての始まりでした。
店内に入りプロジェクターで壁に流されていたストリートバスケの映像を見て衝撃を受けました。
あの時の衝撃は今でも鮮明に覚えています。
ストリートバスケならではのトリッキーなムーブ。
いろんな選手が出てくるのですがその中でもホットソースという選手がメチャクチャカッコいい。
それから私の日常は一変しました。
毎日、コツコツとドリブルの練習。
五条警察からの注意は7回。
近隣住民からは3回。
練習していた駐車場の管理人に注意3回。
雨が降って人の家の駐車場で練習して注意2回。
でも、やめられなかったんです。
台風の日も、排水溝から水が溢れそうな日も、裸足で練習しました。
「おかしい!」
って思われても気にしませんでした。
そして突然、
「日本のバスケのプロになる」
と決意。
当然、両親は猛反対。
ところが日本のプロになるどころか、気づいたらアメリカの大学へトライアウトを受けにシアトルまで行っちゃってました。
結果は惨敗。
今思えば完全に無謀でした。
アメリカに行く前に父親と話したことを今でも覚えています。
父に
「お前なんか踏み潰されちまうわ!」
こう言われた時、僕は
「やってみんとわからん!」
そう言いました。
あの時、本気で自分の可能性を信じていたんです。
あれから18年経って今、気になるのが周りには「普通」を生きる人があふれているということ。
自分の枠に収まっていて楽しくなさそう。
だから僕は、人にどう思われようが自分がやりたいことをやるようになりました。
「バカだね」
「変わってるね」
「変な人」
「変態」
大好物の言葉です。
無謀な挑戦で周りがバカと思おうと
「バカになれるのも才能だ」
そう思えるようになったのは、このバスケでの経験があったから。
そして最近、知っている人も多いと思いますがNBAで挑戦中の河村勇貴選手のことです。
河村勇貴選手のNBAでの活躍は本当にすごい。
身長172cmの純日本人が、世界最高峰のリーグで戦う。
10年前なら誰も信じなかった光景です。
こんな選手が世界で活躍してくれたら嬉しいな想像していたことを今、河村選手は現実として見せてくれています。
河村選手だけでなく大谷翔平選手など、日本人アスリートの挑戦する姿に僕は心を動かされます。
彼らの言うことを聞いていると自分とよく向き合われているなと思います。
だから彼らの発言を聞くたび僕は、
「自分ともっと向き合おう」
と思えるんです。
あなたの心の中にある「バカみたいな夢」。
今日は、その夢について考えてみませんか?
時には笑われても、その先にしか見えない景色があるはずです。