見出し画像

硬式テニスにおけるクロスラリー時の右足首捻挫の再発防止する時の俺の頭の中


硬式テニスにおけるクロスラリー時の右足首捻挫の再発防止法と姿勢チェック

こんにちは、テニストレーナーのSHINJIです。
クロスラリー時の右足首捻挫の再発に悩んでいる方へ向け、姿勢や動作のチェックポイント、理学療法士としての評価視点を詳しく解説します。再発を防ぐためのアプローチをしっかりと理解し、実践していきましょう!


1. 姿勢チェック項目:右足首の安定性と姿勢の確認

クロスラリー時、右足首にかかる負担を軽減し、捻挫の再発を防ぐためには、安定した姿勢が重要です。以下の項目を意識しながら、正しいフォームを身につけましょう。

1-1. 重心のバランス

  • チェックポイント:重心が外側に傾きすぎず、常に足の内側を意識してコート上で安定した姿勢が保てるかを確認します。

  • 改善方法:片足立ちでバランスを取るトレーニングや、バランスディスクを使ったエクササイズが有効です。

1-2. 足首の屈曲と伸展

  • チェックポイント:右足首が十分に曲げられるか、特にクロスステップや方向転換の際に、可動域が狭くなっていないかを確認します。

  • 改善方法:足首の屈曲ストレッチや、アキレス腱の伸展トレーニングを行い、足首の柔軟性を確保しましょう。

1-3. 膝とつま先の方向

  • チェックポイント:膝がつま先の方向と一致しているかを確認します。膝が内側に入りやすいと、足首に無理な負担がかかり、捻挫のリスクが高まります。

  • 改善方法:スクワットやランジなどで膝とつま先の方向を揃えるトレーニングを行い、姿勢の安定を図ります。


2. 動作分析チェック項目:クロスラリー時の動きの確認

クロスラリーでの右足首の負担を軽減するには、動作の改善も重要です。以下の項目を意識して、効率的かつ安全な動きを身につけましょう。

2-1. サイドステップとクロスステップの安定性

  • チェックポイント:サイドステップやクロスステップ時に右足首が内反しないよう、しっかりと床を捉えているか確認します。

  • 改善方法:サイドステップドリルで足首が内側に傾かないよう意識し、内反を防ぐ動作を習得します。

2-2. 体幹と下半身の連動性

  • チェックポイント:体幹と下半身の動きがしっかり連動しているか確認します。連動が不十分だと、右足首に偏った負担がかかりやすくなります。

  • 改善方法:体幹を鍛えることで、上半身と下半身の連動をスムーズにするトレーニング(例:メディシンボールの回旋ドリル)を取り入れます。

2-3. スプリットステップのタイミングと動作

  • チェックポイント:ラリー中に適切なタイミングでスプリットステップができているか、足首が安定しているかを確認します。

  • 改善方法:スプリットステップのタイミングを意識したフットワークドリルを行い、タイミングと安定性を向上させます。


3. 理学療法士評価チェック項目:捻挫の再発リスクを評価する視点

右足首の捻挫の再発リスクを防ぐには、理学療法士としての専門的な評価も欠かせません。特に重要なポイントを以下にまとめます。

3-1. 足関節の可動域

  • チェックポイント:足関節の屈曲(背屈)と伸展(底屈)が左右差なく確保されているか、動きの範囲が不足していないかを確認します。

  • 評価方法:足関節のROM(Range of Motion)テストを行い、可動域の左右差や動きに制限がないかを確認し、可動域が狭い場合はストレッチを指導します。

3-2. 足底筋群の筋力

  • チェックポイント:足底筋群(足裏の筋肉)が十分に機能しているか、足指でしっかりと床をつかむことができるかを評価します。

  • 評価方法:足趾の握力テストや、片足でのカーフレイズを実施し、筋力の不足があればトレーニングメニューに組み込みます。

3-3. 下肢全体の筋力とバランス

  • チェックポイント:右足のバランスが左右均等で、着地時にふらつきがないか、特にふくらはぎや大腿四頭筋の筋力が安定しているかを確認します。

  • 評価方法:片足立位やバランステストを行い、筋力やバランスに偏りがないかを評価します。不足している場合は筋力トレーニングやバランストレーニングを取り入れます。

3-4. 体幹筋群の安定性

  • チェックポイント:体幹の筋力が不足していると、下半身の安定性が低下し、捻挫再発のリスクが高まるため、体幹が安定しているかを確認します。

  • 評価方法:プランクテストやサイドプランクで体幹の安定性を評価し、必要であれば体幹強化トレーニングを指導します。

3-5. 足首の動きと連動する筋膜ライン

  • チェックポイント:足首からふくらはぎ、ハムストリングス、大臀筋にかけての筋膜ラインの硬さがないかを確認します。筋膜ラインの硬さが捻挫再発の要因になることもあります。

  • 評価方法:筋膜リリースやストレッチテストを行い、柔軟性や筋膜の連動性を評価します。硬さがある場合は、適切なセルフリリースやストレッチ方法を指導します。


クロスラリー時に右足首の捻挫が再発する場合、特定の筋肉の筋力低下が姿勢や動作に与える影響をしっかり理解しておくことが重要です。以下に、各筋肉の筋力低下がどのように姿勢や動作に影響するかをまとめました。



筋力低下

1. 前脛骨筋の筋力低下

  • 役割:足首の背屈(足を引き上げる動作)と足首の安定性に関与。

  • 筋力低下の影響:前脛骨筋が弱くなると、足首が内反(足首が内側に傾く)しやすくなり、サイドステップ時に足首の外側に過剰な負担がかかります。そのため、クロスラリーでの方向転換や踏み込み時に足首が安定せず、捻挫のリスクが高まります。

2. 腓骨筋群(長腓骨筋・短腓骨筋)の筋力低下

  • 役割:足首の外反(足首を外側に倒す動作)と安定性のサポート。

  • 筋力低下の影響:腓骨筋群が弱いと、足首が内側に入りやすくなり、外反の安定が失われます。これにより、クロスラリーの方向転換やストップ時に足首が内反しやすくなり、捻挫の再発リスクが増します。特に、足首のねじれをコントロールできなくなり、踏み込みの際に不安定な姿勢が生じやすくなります。

3. 後脛骨筋の筋力低下

  • 役割:足部内側のアーチを支え、足首の安定を保つ。

  • 筋力低下の影響:後脛骨筋の弱さがあると、足の内側のアーチが低下し、足部が過回内(内側に倒れやすい)しやすくなります。その結果、足首が外側に傾きやすくなり、クロスラリー時の切り返しで捻挫のリスクが高まります。また、アーチが崩れることで、姿勢全体が内側に傾き、体幹や膝への負担も増します。

4. ヒラメ筋の筋力低下

  • 役割:足首の底屈(地面を蹴る動作)をサポートし、安定した体重移動を助ける。

  • 筋力低下の影響:ヒラメ筋が弱いと、踏み込み時やジャンプ後の着地時に足首が不安定になります。特に、クロスラリーで急に体重を移動する際、足首が内側に倒れやすくなり、踏ん張りが効かなくなります。これにより、急な切り返しの際に足首が安定せず、再度捻挫しやすくなります。

5. 大臀筋の筋力低下

  • 役割:股関節を伸展し、下半身全体の安定性を保つ。

  • 筋力低下の影響:大臀筋が弱いと、クロスラリー時のステップでしっかりとした体重移動が難しくなります。これにより、右足首に過度な負担がかかりやすくなり、体が安定せず、急な方向転換の際に足首を捻りやすくなります。さらに、大臀筋が弱いと股関節の外旋も不十分になり、外側への踏み込み時に右足が安定せず、捻挫再発の原因になります。

6. 中臀筋の筋力低下

  • 役割:股関節の外転をサポートし、片足立ち時のバランスを取る。

  • 筋力低下の影響:中臀筋が弱くなると、片足でバランスを取る力が不足し、右足首が不安定になります。これにより、クロスラリーでのサイドステップやストップ時に右足首が内反しやすくなり、再発のリスクが増大します。特に、体の横移動時に骨盤が左右に傾きやすくなり、姿勢全体が不安定になりやすいです。

7. ハムストリングスの筋力低下

  • 役割:膝関節の屈曲と股関節の伸展をサポートし、踏み込み動作を支える。

  • 筋力低下の影響:ハムストリングスが弱いと、踏み込み時やストップ時に膝が安定せず、右足首に余計な負荷がかかります。また、膝が内側に入りやすくなるため、姿勢が崩れ、足首が内側に傾きやすくなります。結果として、クロスラリー中の方向転換で右足首が捻挫しやすくなります。

8. 内転筋群の筋力低下

  • 役割:股関節の内転と体幹の安定を助け、クロスステップの際のバランスをサポート。

  • 筋力低下の影響:内転筋群が弱いと、クロスラリー中のステップで体の中心が外にずれやすくなり、右足首が内反しやすくなります。特に、内転筋が不足すると、切り返しの動作で足首が不安定になり、姿勢全体が不安定になります。これにより、右足首に余計な負担がかかり、捻挫の再発リスクが高まります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?