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たかが漫画?

我が家は夫と私、
社会人になって東京にいる娘たちとの4人家族。
皆、漫画が大好き。

私はハンドルネームにあるように、
『エースをねらえ!』の大ファン。
岡ひろみに憧れて、中学生になったらテニス部に入るんだと張り切っていました。
(実際は部活見学の軟式テニスが物足りなくて
バレー部で『アタックNo. 1』の鮎原こずえを目指すことになります)
身体を動かすことが大好きで、
主人公に自分を重ねられるスポ根ものが大好き。
(いや、それだけではありませんね。
『ベルサイユのばら』とか『ガラスの仮面』、
主人公が苦しさを乗り越えて努力しながら
成長する話に勇気をもらっていた気がします)
ちなみに岡ひろみになりきると、
藤堂さんと宗像コーチ、断然宗像コーチです。
(私が選ぶ立場ではないですが)
さらに、亡くなった後、ひろみを再起させた大悟コーチがカッコ良すぎて痺れました。
この頃から、誰かのために生きられる人に憧れていたんでしょうね。

そこからしばらく空いて、
私のバイブルになった『ぽっかぽか』
専業主婦になって子育て真っ最中の私は
自分が自分でなくなりそうになる苦しさと、
そう感じることから生まれる娘への罪悪感と、
そんなタイミングで読んだものだから
どれだけ泣いてティッシュの箱を空けたかわかりません。
夫も一緒に読みました。

夫は港の近くで育ち、親族は漁師や魚屋で
毎日釣りに明け暮れていた少年は
高校で進路を問われた時に水産大学に行きたいと答えたそう。
でもその時「え?他にないのか?」の担任の言葉に戸惑い(ダメなのか?)、咄嗟に頭に浮かんだのが好きな漫画の『ブラックジャック』だったとか。
社会人になってからは仕事に忙殺されながらも
週イチのジャンプを読むことだけを楽しみに過ごしておりました。

そんな夫が次女が小学6年生になった時に
娘たちに『ONE PIECE』を薦めます。
高校受験当日「新刊読まないと試験どころじゃない」と朝から夫が前夜買った新刊を読む娘の姿に
目が点になったことは忘れもしません。
(大切な時になんてことをしてくれたんだと)
そこから『銀魂』『SLAM DUNK』と沼にハマっていきました。

最近、娘たちに
「主人公だけじゃなく、登場人物それぞれにストーリーがあるから誰に惹かれるか読んでみて」
「もう一回部活やりたくなるよ」と
薦められたのは『ハイキュー』
『カラオケ行こ』『忘却バッテリー』は
いかにも次女の好きそうな作品ですが、
人生くだらないことにクスッと笑う余裕が大事だと教えてくれています。

生きていると
どうして?と思う苦しさもたくさんありますが、
それを面白がって前に進む力に変えること、
やっぱり人としての厚みは
くだらなさから生まれると感じるこの頃、
おかげで私の顔は笑い過ぎてシワシワ。

娘たちが帰省すると必ずTSUTAYAで漫画を借り
(我が家は皆、紙媒体派
紙に触れてページをめくることが好きなので)
山積みにして読み耽る姿は
日々ひとりで頑張っている緊張から
解き放たれていることを感じる嬉しい眺めです。

たかが漫画、されど漫画なのでした。

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