「楽しい日本」って、良いんじゃね?
石破首相が掲げる「楽しい日本」という言葉に各所から批判の声が上がっている。だが、私は良い言葉だと思う。
なぜなら、「国民が楽しい日本」と言い換えられ、「国民」との主語が明確に捉えられる点だ。従来は、「構造改革」や「政治改革」、「規制緩和」など、国自体やシステムに力点を置くものが多かった。だが、現政府は、国民を中心に据えた政治をめざすとの強い意思表示として受け止めたい。
元来、「楽しい」実感は、家族、仕事、将来の見通しに希望を感じられる時に得られる。これらは、国民の生活そのものであり、今の日本人の多くが持つ不安を払拭すべく、国民の生活向上を図るとの方向性の明示であると捉えたい。
これから首相には、そのために何を、どうするのかについての具体策を期待したい。