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Salesforce認定 Sharing and Visibility 模擬試験100問【2025年最新版】

2025年最新版のSalesforce認定 Sharing and Visibilityの試験に準拠した100問を用意しました。この問題を解き、内容を理解すれば、Sharing and Visibilityの資格を取得できるでしょう。

問題1

問題文:
Universal Containersでは機密情報を扱うカスタムオブジェクトを運用しています。現在、このオブジェクトの組織の共有設定は「公開読み取り/書き込み」(Public Read/Write)です。そのため、レコード所有者以外のユーザもそのレコードを編集できてしまっています。今後はレコード所有者のみが自分のレコードを編集でき、他のユーザは閲覧のみ可能とする必要があります。
この要件を満たすために管理者が取るべきアクションはどれですか?

  • A. 条件に基づく共有ルールでレコード所有者以外のユーザのアクセス権を取り消す

  • B. 公開読み取り専用に変更し、必要に応じて手動共有や共有ルールで追加アクセスを付与する

  • C. 所有者以外のユーザがレコードを編集しようとした際に入力規則で弾く

  • D. すべてのユーザから編集オブジェクト権限を外す

正解: B
解説:

  • Bを選ぶと、このオブジェクトの組織の共有設定を「公開読み取り専用」にすることで、レコード所有者以外は編集不可となり、閲覧のみが許可されます。所有者は引き続き自分のレコードを編集できます。要件をシンプルに満たせる方法です。

  • A: 共有ルールはアクセスを拡大する機能であり、取り消しには使えません。

  • C: バリデーションルール(入力規則)で保存時にエラーを出すやり方は、UI上で編集画面に入れてしまうためセキュリティ設定としては不十分です。

  • D: オブジェクト権限から編集を外すと、所有者も編集できなくなるため要件を満たしません。


問題2

問題文:
Universal Containers社では従業員の評価記録を保存するためのカスタムオブジェクトEmployee_Review__cを使用しています。組織の共有設定はPrivate(非公開)です。このオブジェクトのレコードは、その従業員本人と人事部のみが閲覧でき、マネージャーであっても部下の評価記録は閲覧できないようにしたいという要件があります。現在、ロール階層は通常の組織構造に沿って設定されており、マネージャーはロール階層上で部下の上位に位置しています。
この要件を満たすために、Salesforceで推奨される設定はどれですか?

  • A. 条件付きの共有ルールを作成してマネージャーが評価記録を参照できないようにする

  • B. カスタムオブジェクトの「階層を使用したアクセス許可」をオフにする

  • C. マネージャーのプロファイルからEmployee_Review__cの閲覧権限を外す

  • D. ロール階層を逆転させて部下が上位になるように設定しなおす

正解: B
解説:

  • B: カスタムオブジェクトでは「階層を使用したアクセス許可」を無効にすれば、ロール階層による自動的なアクセス拡大を防げます。非公開設定のままでも、従業員本人と人事部にのみ共有すればマネージャーからは見えません。

  • A: 共有ルールはアクセスを「許可」する機能であり、アクセスをブロックする設定はできません。

  • C: プロファイルで閲覧権限を外すと、マネージャー自身のレコードを含め、完全に参照できなくなる可能性があります。

  • D: ロール階層を逆にすると他の業務に影響が出てしまいます。非現実的です。


問題3

問題文:
Universal Containersでは取引先(Account)とその取引先責任者(Contact)の機密性を高めるため、取引先の組織の共有設定を「非公開」に設定しました。しかし、現在Contactの組織の共有設定が「非公開」となっており、アカウント所有者が自分の取引先責任者レコードを見られないという問題が発生しています。アカウント所有者が自分のアカウントに関連する取引先責任者を閲覧できるようにするにはどうすればよいですか?

  • A. 取引先責任者(Contact)の組織の共有設定を公開読み取りに変更する

  • B. Contactを常にアカウント所有者が所有するように所有者を一括変更する

  • C. Contactの組織の共有設定を「親レコードに連動」に設定する

  • D. アカウント所有者と同じ公開グループに属するようにユーザを再配置する

正解: C
解説:

  • C: ContactのOWDを「親レコードに連動」にすれば、アカウント所有者が自分のアカウントに関連するContactを自動的に閲覧できます。

  • A: 公開読み取りだと組織全員が取引先責任者を見られるようになり機密性が下がります。

  • B: Contact所有者をアカウント所有者に強制すると、元の所有者情報を失い、かつ運用面も複雑です。

  • D: 公開グループへの所属でアクセスを与えるより、親連動のほうがシンプルかつ標準的です。


問題4

問題文:
Universal ContainersではカスタムオブジェクトProject__cを使用して各部署のプロジェクトを管理しています。Project__cには「部署」(Department)という項目があり、値は「営業」「マーケティング」「経理」など部署名が入ります。要件として、各プロジェクトレコードは同じ「部署」のユーザ同士で共有し、他部署のユーザには非公開としたいと考えています。つまり、営業部のプロジェクトは営業部のユーザだけ、マーケティング部のプロジェクトはマーケティング部のユーザだけが閲覧できるようにします。現在、Project__cの組織の共有設定は非公開です。
この要件を満たすために適切な解決策はどれでしょうか?

  • A. 各部署のロール階層を完全に切り離して、非公開設定を保つ

  • B. 条件ベースの共有ルールを利用し、部署名に応じて公開グループへ共有する

  • C. プロジェクトレコードの所有者を部署マネージャーユーザに一括変更する

  • D. ApexトリガーでProject__Shareレコードを自動作成する

正解: B
解説:

  • B: 部署名項目に基づく条件ベースの共有ルールで、例えば「Department = 営業」であれば「営業部公開グループ」に共有、マーケティングなら「マーケティング部公開グループ」へ共有、と設定できます。運用管理も容易です。

  • A: ロール階層のみで部署を全く切り離すのは柔軟性に欠けますし、他要件で不都合が起こる可能性があります。

  • C: 全レコードをマネージャー所有にすると本来の所有者情報が失われます。

  • D: Apex実装は複雑で、標準機能の共有ルールで対応できるならそちらを使う方が望ましいです。


問題5

問題文:
Universal Containersでは、営業担当者が所有する商談(Opportunity)を対応する技術担当者も編集できるようにしたいという要件があります。ただし、技術担当が所有する商談については営業担当にはアクセスさせません。商談のOWDは非公開です。
この要件を実現するためにどのように設定すべきでしょうか?

  • A. 商談チームに技術担当を追加する

  • B. 所有者ベースの共有ルールで「営業担当ロールが所有者の商談」を技術担当ロールへ共有

  • C. プロファイルで技術担当者に「すべて編集」権限を付与する

  • D. ロール階層で技術担当を営業担当の下に配置する

正解: B
解説:

  • B: 営業担当がオーナーの商談だけ技術担当に共有する所有者ベースの共有ルールを作れば、技術担当が編集できます。一方、技術担当が所有する商談は営業担当には共有されず、要件に合致。

  • A: 商談チームは一つずつ手動で追加管理が必要になり、大量の商談がある場合手間がかかります。

  • C: 「すべて編集」権限はそのオブジェクトの全レコードを編集可能にし、範囲が広すぎます。

  • D: 技術担当を営業担当の下に置くと、逆に営業担当が技術担当の商談まで見えてしまうので要件を満たしません。


問題6

問題文:
顧客サポート部門のユーザAは、現在自分が所有者となっているケース(問い合わせ)レコードを、別の部門のユーザBにも閲覧・編集させたいと考えています。ケースのOWDは非公開。ユーザBはケースの所有者でも同じロール階層上の上司でもありません。管理者に依頼せず、ユーザA自身の操作でこのケースをユーザBと共有するにはどうすればよいですか?

  • A. ケースの所有者をユーザBに変更する

  • B. ケースチームが有効なら、ケースチームにユーザBを追加する

  • C. [共有]ボタンから手動共有を設定する

  • D. ケースの割り当てルールを作成しユーザBを自動割り当て先にする

正解: C
解説:

  • C: レコード所有者は[共有]ボタンから手動共有を行い、任意のユーザに閲覧/編集権限を付与できます。ユーザAなら自分のケースを手動共有できます。

  • A: 所有者を変えると、ユーザAが所有者でなくなります。共同で見るのではなく片方になるだけです。

  • B: ケースチームを導入しているならそれも有効ですが、標準では[共有]ボタンのほうが直接的です。

  • D: 割り当てルールはケース作成時の所有者決定ルールです。既存ケースには適用されません。


問題7

問題文:
営業マネージャーのユーザCは、自分のチームメンバー(営業担当)が所有する取引先レコードを別の部門の同僚と共有しようとしました。しかし、取引先詳細ページに[共有]ボタンが表示されておらず、共有を行うことができません。取引先のOWDは非公開です。ユーザCが該当レコードを共有できない最も可能性の高い理由は何でしょうか?

  • A. ユーザCがレコードの上位ロールにいないから

  • B. 取引先は標準オブジェクトなので手動共有が使えない

  • C. 取引先にはそもそも[共有]ボタンが存在しない

  • D. Lightning Experienceではレコードの手動共有ができない

正解: A
解説:

  • A: レコード所有者または所有者の上位ロールのユーザ、システム管理者など特別権限を持つユーザにしか[共有]ボタンは表示されません。ユーザCがそのレコードの所有者でもなく、上位ロールでもない場合、手動共有はできません。

  • B: 取引先は標準オブジェクトでも手動共有は可能です。

  • C: ページレイアウトに追加されていれば存在します。

  • D: Lightningでも手動共有はできます(ページレイアウト設定は必要)。


問題8

問題文:
Universal Containersでは、アカウント所有者が自分の取引先レコードを特定の同僚と柔軟に共有し、一緒に顧客対応できるようにしたいと考えています。共有相手の同僚は都度異なる可能性があり、レコード単位での共有を所有者自身がコントロールできることが重要です。管理者による設定作業を最小限にし、営業担当ユーザが自律的に共有相手を管理できるようにするためには、どの機能を利用すべきでしょうか?

  • A. 取引先チーム

  • B. 公開グループへの手動共有

  • C. Apexトリガーで自動共有

  • D. テリトリー管理

正解: A
解説:

  • A: 取引先チーム機能を使うことで、取引先所有者が必要に応じて同僚をチームに追加し、読み取り/書き込みレベルを付与できます。運用しやすく、管理者の作業を最小限にできます。

  • B: 公開グループでも共有できますが、グループ管理は管理者作業になるため柔軟さに欠けます。

  • C: コードのメンテナンスコストがかかるため、標準機能があるならそちらを優先します。

  • D: テリトリー管理は地理や製品ラインなど複雑な要件向けであり、都度メンバーを選択するようなケースには向いていません。


問題9

問題文:
Universal Containersでは、大型の商談において営業担当が他部門のエキスパートと協力して案件を進めることがあります。商談のOWDは非公開で、特定の商談を共有したい場合に営業担当者が自由に編集アクセスを与えたいという要件があります。
これを実現する方法として最も適切なのはどれでしょうか?

  • A. 営業担当が商談チームにエキスパートを追加する

  • B. 営業担当が手動共有を設定する

  • C. 共有ルールで全商談をエキスパートに公開読み取り/書き込みで共有

  • D. エキスパートのプロファイルに「すべて閲覧」「すべて編集」を付与

正解: A
解説:

  • A: 商談チームを有効にすれば、商談所有者が商談単位で協力メンバーを追加できるようになります。読み取り/書き込みの設定も簡単です。

  • B: 手動共有も可ですが、商談チーム機能の方が誰が参加しているか明確に分かりやすく運用できます。

  • C: 全エキスパートにすべての商談を公開すると機密性が損なわれます。

  • D: 「すべて閲覧/編集」は全商談の編集権限を与えるため、不要に強力すぎます。


問題10

問題文:
Universal Containersのサポート部門では、難易度の高いサポートケースをチームで対応することがあります。ケースのOWDは非公開。サポートエージェントは自分が所有するケースに他のエンジニアを協力者として追加し、そのケースの閲覧・編集を許可したいと考えています。実現するために適切な方法はどれでしょうか?

  • A. ケースチーム機能

  • B. 手動共有ボタンで個別に共有

  • C. ケース割り当てルールで複数人に割り当て

  • D. プロファイルにケース閲覧権限を付与

正解: A
解説:

  • A: ケースチームを有効にするとケース所有者が自分のケースに必要なメンバーを追加し、適切なアクセス権を付与できます。

  • B: 手動共有でも可能ですが、ケースチームを使ったほうが運用面でわかりやすいです。

  • C: 割り当てルールは所有者を自動決定する仕組みで、複数割り当てはできません。

  • D: プロファイルで閲覧権限を持っていても、非公開のレコードは見えません。共有が必要です。


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