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きみの耳に届くまで

「意味なんかなくても」と
何度も詠ってきたはずなのに

こんなに寂しくなるのは
意味が欲しかった証拠だろう

こんなに幸福を思い出せるのは
そこに何かがあった証拠だろう

誰も知らない場所で音を立てずに
燃え出した ぼくだけの青い炎は
まだまだ消えてはくれない

小さな高温を保ったまま
どこまでも普通の毎日に

痛いくらいの熱を 残しつづけている
いつかまた きみの耳に届くまで

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