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こんな時遺族年金出る?出ない?(前半無料)
一時期、Xで炎上していた遺族年金のお話です。遺族年金は次回の法改正で縮小が検討されていますので、45歳以下の若い女性には影響大です。
遺族年金には遺族基礎年金と遺族厚生年金がありますが、必ず2階建ての
年金になるとは限りません。遺族基礎年金は高校卒業まで(18歳最初の年度末)または障害1,2級の20歳までの子がいる父または母(死亡者の配偶者)
しか受給できません。
子どもがいなくても受給できるのが遺族厚生年金ですが、死亡した配偶者が会社員または元会社員でなければならず、夫や父母、祖父母は55歳以上(妻は年齢制限なし)でなければなりません。
配偶者、子、孫、父母、祖父母(優先順位準)は遺族厚生年金を請求できますが、「死亡者に生計維持されている」ことが必要です。
老齢基礎・厚生年金をもらっている方が死亡した場合は死亡月までの「未支給年金」が支給されます。年金は後払いなので、1日に死亡しても15日に死亡しても月末に死亡しても死亡月1か月は「未支給年金」(=死亡者がもらい残した年金)を受給することができます。
かなり高齢の配偶者が死亡した場合等、配偶者も高齢なので子供が代理に請求することも多いです。この場合、遺された配偶者が子を代理人として委任状を書き、遺族厚生年金や未支給年金の請求を委任します。
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死亡者と別居してても遺族厚生年金・未支給年金を請求することができます。戸籍謄本や死亡診断書の他に「生計同一の申し立て」による第3者証明が必要です
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間違えずにかきましょう。第3者証明の日付は必ず申し立て日と同日か後日です。
高齢者が死亡した場合は、周囲の人も遺された遺族(主に妻)が遺族厚生年金を受給している場合が多いので、ほぼ妻(または代理人の子)が遺族厚生年金・未支給年金を請求しに行きます。
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