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高齢者が働きながらもらう年金のポイント

割引あり

社会保険労務士、ファイナンシャル・プランナーの拝野 洋子(はいの ようこ)です。日本人の半数以上が50歳以上という世の中、働く高齢者は増えています。

働く高齢者は年金減らされる?

良く高齢の方が「働くと年金減らされないの?」と疑問に思うようです。
答えとしては、厚生年金に加入して高収入で働いている人だけ年金額は減らされる・・・ということです。

年金月額と年収の12分の1を足して50万円以上の人が年金調整

上図のように、年金月額とおよその年収の12分の1を合計して50万円以上の人が年金額を調整されます。

令和7年4月から、基準額が62万円に上がる!高給高齢者はますます金持ちに!

年金法改正で在職老齢年金(働きながらもらう年金)の基準額が
50万円から62万円に上がります。

A氏は会社員として月給50万円賞与45万円(6月12月に支給)で働いています。元々の老齢厚生年金は180万円、老齢基礎年金は81万円です。従って
年金月額=老齢厚生年金÷12か月=15万円
総報酬月額相当額=50万円+45万円×2か月÷12か月=50万円+7万5000円
=57万5000円

令和7年3月まで、
支給停止額={(15万円+57万5000円)-50万円}÷2=11万2500円
年金支給月額=15万円-11万2500円=3万7500円
この場合、月3万7500円(年45万円)の老齢厚生年金が、支給されます。
65歳過ぎるとどんなに年収が高くても、老齢基礎年金は月6万7500円もらえますので、合計 月10万5000円(年126万円)

令和7年4月以降
支給停止額={(15万円+57万5000円)-62万円}÷2=5万2500円
年金支給月額=15万円-5万2500円=9万7500円
この場合、月9万7500円(年117万円)の老齢厚生年金が、支給されます。
65歳過ぎるとどんなに年収が高くても、老齢基礎年金は月6万7500円もらえますので、合計 月16万5500円(年198万円)

A氏は65歳過ぎて年収690万円で働きながら、年間198万円の年金収入(7年4月以降)をもらいます。なんともうらやましいお話ですね。

働きながらの年金、賞与の扱いはどうなるの?

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