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年金法改正、社会保障審議会(年金部会)で立て続けに話し合い


中山美穂さんご逝去でしばらく飛んでしまった、年金ネタでしたが・・・。

未だに懐かしくミポリンの曲を聴きながら書いています。特別ファンだったわけじゃないのですが、「ツイてるね、ノッてるね」「派手」とかビーバップハイスクール、とか、「世界中の誰よりもきっと」とか。土日には、「まいどお騒がせします」をYoutubeで見ていました。

多分、死亡一時金は、時たま会ってたっぽい忍さんかな、請求にいくのかなあ。相続財産は第1順位フランスの息子さんかな、と思います。相続放棄なんてしないよね・・・。放棄すると第2順位のご両親です。
ネット情報では息子さんとは離婚後会ってなかったようで、ちょっと胸が痛みますね。

子の無い妻の遺族厚生年金、将来的に縮小、どうなった?

年金法改正について、方向性が決まりそうです。12月3日、12月10日と社会保障協議会(年金部会)で話し合いが行われました。

さんざん私も「国民の声」で意見言ったり、執筆したりかなり反対しました。が、基本的には7月30日と同じような形で改正されるようです。
言い回しはいろいろ代えてあるあったのですが、結局、方向は変わらず、言い回しだけ変えてある感じです。

新聞報道では「現在の子持ちは現在の枠組みを維持」・・・とありました。
これだと「現在の子持ち妻は夫が死亡した場合、65歳まで遺族厚生年金と中高齢寡婦加算は変わらず支給する」かのようですが、よく読むとそうではありません。

現在(20代から50代)の子持ちは「18歳年度末になるまでは現在と同じ枠組み」で、その後はやはり有期給付が5年間となっており、その後65歳まで空白期間でした。

ただし、子が成人後5年間の有期給付が終り、その後の65歳までの空白期間については「所得や障害など状況により配慮し給付を行う」と空白期間について一定の配慮をする方向で決まるようです。どうしても政府(厚生労働省?)は5年有期にしたいようですね・・・。20年かけて縮小、とはいえ
見送りにはならないそうです。

まずは男女の賃金格差縮小、そして非正規、女性の多さをどうにかしてから

子の無い妻と子の無い夫(子は18歳超の子、障害1,2級の20歳上の子も含む)を同等にするなら、まず、賃金格差や非正規、女性の多さをどうにかしてからにした方がいいけどね。男女賃金格差が解消してるのは正職員だけ。
遺族年金については、過去記事で詳しく書いたのでよろしければご覧ください。

夫に対する遺族厚生年金は拡大、子に対する遺族基礎年金は改善。

遺族年金については必ずしも縮小ばかりでなく(妻に対して縮小だけど)お夫に対しては逆に手厚くなります、今までは例えシングルファザーに対してであっても厳しかったですからね。

子どもに対しての遺族基礎年金は離婚した片親に引き取られるときなど緩和される予定です。

だから縮小一辺倒ではないのですが、遺族年金は多くが妻がもらっていることを考えると、やっぱり縮小方向です。

配偶者加給年金は縮小される予定

65歳からもらえる老齢厚生年金に家族手当のような「加給年金」があるのですが、こちらは縮小される模様です。20年以上厚生年金に加入していた人が対象となる家族がいる場合に加給年金があるのですが、家族は配偶者と18歳年度末までの子(障害1,2級なら20歳まで)がいる場合です。

加給年金が65歳から支給されるには、本人(夫が多い)が厚生年金20年以上加入していなければならず、配偶者(妻が多い)の厚生年金期間は20年未満でなければならない。しかも配偶者が年上で先に老齢基礎年金を受ける権利がある場合は、もらえない、という給付です。支給期間は妻が65歳になるまでの間です。

同じ平均給料で20年以上会社員をしていても、妻が年上だと加給年金はもらえない、妻が20歳年下なら妻が65歳になるまで20年間ももらえる、ある意味不公平な給付なのです。1年で約40万円ですからね。

少子化、晩婚化のご時世、65歳時18歳年度末までの子がいる場合の加給年金は残るようです。


離婚分割の請求期限は2年から5年へ

離婚分割の請求期限は民法に合わせ、2年から5年へ延びる予定、詳しくは
オールアバウトの記事をご覧くださいね。ご質問も承っています。

1人親に対しては児童扶養手当っていうのもありますが、親が働いたり、養育費を受けると減らされしまいます。そのことが1人親家庭の貧困を招いているのではないでしょうか?

離婚の多い近年、知り合いで苦労している1人親の方がいたら、生み控えも進んでしまいますよね、さいたま市、明石市などは養育費を立て替えて、支払わない夫に請求する支援事業をしています。

年金制度は、現役世代から、厚生年金保険料支払いの対象範囲を広げて幅広く保険料を取るわけですから、現役世代の重い保険事故に対して、年金縮小は辞めて欲しいものです。若くても年金制度には興味持った方がいいですよ、民間保険は最低限でいいのです。意見はどんどん言っていきましょう。

老齢年金・遺族年金について、私の著書はこちら↓

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年金SUN・社労士🎈はいの
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