2021/10/28 ラブレターズ単独ライブ 「『勝たせてもらいますね』と言った途端、逆転された」
先に断っておかなければなりませんが、昨年の10月から今までこの記事の公開がずれ込んだのはこのライブがどうでもよかったとかでは決してありません。ただ元々昨年10月から年末にかけてものすごく慌ただしかったのと、最大の懸案である卒論の提出&卒業が決まる頃にはこの記事のことをすっかり失念していたのです。
私の怠慢で完全に旬を過ぎた記事にはなってしまいましたが、温かい目で読んでいただけると幸いです。
以下本文となります。多少の補足以外は昨年書いていた文章を極力いじらないようにしたので、「今となっては……」という点もあるかもしれないですがこのまま載せちゃいます。
ここ数カ月、お笑いに関する卒論を書くためにお笑いから遠ざかっているという皮肉な現実に直面しています。
そんなこんなでこのライブも当初は観る予定が無かったのですが、ご縁があってチケットを譲っていただき久しぶりに大きめのライブに赴くことになりました。今までザ・ギースさんを中心に追っていたのでラブレターズさんのネタもよく拝見してきましたが、実は単独に行くのは初めて。ラブレターズさんの面白さはもちろん知っているので、単独ライブはどんなに楽しいんだろうと行けると決まった日からワクワクしていました。
時間の調整をするのが下手くそなのでいつも早く着きすぎるかギリギリになってしまうのですが、今回は早く着きすぎてしまったため東急本店の前のコンビニでヤクルト優勝特別号のサンスポを買い、「溜口さんよかったね」なんて勝手に馴れ馴れしいことを思いながらユーロライブへ向かいました。(まさか日本一になるとは……!)
客入れとOP
恐らくそういうCDがあるんだと思いますが90年代~00年代の女性ボーカル曲がリミックスのように流れ続けていていいなと思いました。世代ではないので流石に知らない曲もありましたが、そういう知らない曲の歌詞をメモって検索したりShazamで調べたりする時間もまた楽しいんですよね。
明転直前に流れたのが緑黄色社会の『逆転』だったのが良かったです。「信じた私が馬鹿でした〜」という歌い出しに哀愁を感じるし、何より単独のタイトルと合っています。
OPはみんな大好きズットズレテルズの『僕の果汁』! 人の失敗やネガティブな感情から発生する“ズレ”をこれでもかと表現した1本目のコントが終わり、OP映像と共にこれが流れたときは堪りませんでした。
ネタなど
全体を通して“人間のかわいいところ”を多角的に切り取っている印象でした。この“かわいい”というのはcuteでは片付けられないいじらしさであったり、本当はダメなんだけどつい許せちゃうような愛嬌のことです。
自分はコントが好きなので肩入れし過ぎているだけかもしれませんが、大抵のコントには多少なりとも人間讃歌的な部分があると思っています。聖人君子もクソ野郎も舞台の上では等しく面白い人として表現されるのってとても素敵じゃないですか?
そういう意味で好きだったのは「一番大切な人」と「ホームビデオ」の二つ。どちらも一歩間違えればグロテスクに見える人間のグジュグジュした部分がフォーカスされています。でもそれを決して露悪的に描くのではなく前者はあたたかみ、後者は甘酸っぱさで包まれた素敵なコントになっていました。「だからコントって大好きなんだよな」と観ながらしみじみと思ってしまうほど。
ダウ90000の蓮見さんが作ったコントもあったのですが、蓮見さんの描く人間模様とラブレターズのお二人の演技が見事にマッチしていて蓮見さん脚本とラブレターズさんの親和性を感じました。以前拝見したコントライブ「夜衝」で披露されたボウリングのコントも、溜口さんがメインの役だったからかもしれませんが、そのまま人数を二人にしたらラブレターズさんのコントになりそうなシチュエーションだったのを思い出します。
このような提供コントもそうですが、溜口さん脚本のネタや珍しい漫才、塚本アサラト転換タイム(!)などただのコントの単独ライブには留まらない魅力もたくさんありました。
「夜衝」がとても面白かったし、このライブでも「ホームビデオ」「小さい箱」がすごく好みなネタだったのでちゃんとダウ90000の本公演を観なくちゃと思ってから早半年が経過してしまっていることに、時間の流れと自分の怠惰さの恐ろしさを感じます。
怠惰で言えば、そもそもこの記事がこんなタイミングで公開になってしまったこと自体最悪なのでそこは反省すべき点です。社会人になりこれまで以上にお笑いライブを見る機会は現地・配信ともに減っていくと思いますが、多少はお笑い要素が薄い内容だったとしてももう少し定期的な更新を心がけたいものです。
最近まで気付かなかったんですが、noteって Twitterくらいの短文を投稿しても全然いいんですね。なんか”こうあるべき“みたいな先入観のせいで自分で自分の首を絞めているような気がします。どうせ誰も見てないし「イントロが好きな曲で打線組んだ」くらいの感じでいいのかもしれませんね。
……どういう着地?
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