古坂大魔王「ピコ太郎のつくりかた」
読もう読もうと思っていたけど時期がずいぶんズレてしまった。それでも大好きなので読んで後悔はなかった。古坂大魔王さんの「ピコ太郎のつくりかた」を読了。
ひさしぶりに貼って観ちゃった。たしかによくできてる...。
こだわり
書籍にはいろいろ書いてあるけどいちばん印象に残ったのは「こだわり」の部分でしょうか。とにかくPPAPを作り込む作業が思ったよりマニアックだった。関ジャムなどでも特集されてたので音作りがスゴイのはけっこう有名かもしれないけど背景の色合いや動画の時間などのコダワリもすごい。
たまたまジャスティンビーバーにRTされた一発屋でしょ?と思いがちだが全然そんなことないのね。最初は周囲の芸人さんの間で広めてくれてそれがうまいことジャスティンのプロデューサーであるスクーター・ブラウンさんに引っかかったのがキッカケらしい。
P61
「ここまでのこだわりはきっと伝わらないな」と思っても、誰かが見つけてくれる。だから、とことんまで自分がいいと思うものを追求しよう。インターネットによって世界の片隅のこだわりは世界の中心に一瞬で届くようになったのだ。
P128
バズる3条件
ここらへん面白かった。詳しくは実際に本読んでね。ここだけの話メルカリにも出品されてるので買うならそっちでもいいかも?(もちろん定価で買ったほうが世の中的には正しいけど)
意外と...
意外と...と言ったら失礼かもだが「ブレイクする前も仕事には困ってなかった」というのが素敵な話。食い詰めた芸人が一発逆転!て話ではない。コダワリの品をコツコツとネットにUPしてたらある日ブレイクした!という話。そこからの活躍ぶりは皆様知ってのとおり。
P108
ピコ太郎のヒットについて「古坂大魔王が不遇の20年から起死回生の一発逆転」というイメージを持ってる方が多いようだ。
(中略)
でも実際の僕は、2004年ごろの一時期を除いて仕事が完全に途切れたことはない。「今まで食えていたのか」と聞かれれば、ごくごく一時期以外は「しっかり食えていた」。
自分は梅田彩佳さんとネット番組やってたのをたまに観てたんで「古坂こういう仕事もうまいな...」とか(偉そうに)思ってました。まさかここまで大物になるとは思わなかった!あとボキャブラ観てた世代だからやっぱり売れてくれたのは嬉しい。
てことで良い読書体験でした。最後の感動話はネットで既に知ってたからそこは個人的にはあまり必要なかった...けど書籍のシメにはもってこいのエピソードなどで知らないひとは読むといいと思います。
イイ買い物だった...。たまに読み返すかも。