SDカードをコンパクトフラッシュ化して使う
古い一眼レフカメラではCF (コンパクトフラッシュ) が使われています。
いろいろなメモリーカードの規格があるようですが、CFカードは旧世代の規格ですのでいまさら新規で買いたくない…ということで家に余っているSDカードを活用することにしました。
※コンパクトフラッシュは商標、CFは汎用的な用語らしいです。ややこしいなぁ…
メリット/デメリット
変換するメリットは
・既に持っているSDカードを活用できる
・新しめの他のカメラとメモリーカードを共用できる
・CFを使わなくなってもSDなら別用途で再利用できる可能性が高い
デメリットは
・CFカードを買うより高い場合がある (容量や活用枚数次第)
・アダプタ経由なのでCFやSDの素のスピードより遅くなる可能性がある
・アダプタ経由なので信頼性が落ちる可能性がある
私は今回余ったカードを活用したかったのと、古い一眼レフであるNikon D200でメイン利用するつもりだったのでスピード低下の懸念は無視して変換アダプタを使うという選択をしました。
D200で連写したいとは思わないですからね。現在ではシャッターを労りつつ一枚一枚丁寧に撮るカメラだと思っています。画素数も10Mpxと少なく写真サイズはRAWでも小さいですし。
カードの規格と型番の選び方
今回購入したのはサンワサプライのADR-SDCF1という商品。
似たような製品はたくさんありますが、メモリーカードは失敗した時のショックが大きいのである程度信頼のおけるメーカー製を選んでいます。
消えてしまった写真はお金で買えませんからね。
ところでこの商品、似たような型番がいくつかあります。
・ADR-SDCF1
・ADR-SDCF1N
・ADR-SDCF2
・ADR-MSCF
どれを買うべきか判断するためにまずはCFカードの規格を知る必要があります。
ここで知る必要があるのはCF (コンパクトフラッシュ) Type I と II というものがあることです。
これらは物理的な厚みが異なり、Type II (5mm厚) の方がType I (3.3mm厚) より厚いです。
カメラによっては両方に対応しているものがあり、大抵はType Iで大丈夫だと思います。
私が使っているNikon D200は両方に対応したスロットです。しかしD800などはType Iにしか対応しません。写真のようにD200では両方の規格に対応するため隙間が少し空きます。
Type II対応 → ADR-SDCF2のみ
Type I対応 → それ以外すべて
変換元であるSDカードもUHSとかSDXCとかややこしい規格がいろいろとあるのですが、ここで最低限知っておけばいいのはフルサイズのSDカードか、microSDかということと、最大容量の2点です。
SD対応 → ADR-MCCF以外すべて
microSD対応 → すべて (microSD/SD変換アダプタ使用時。SDCF1は付属)
512GBまで → ADR-SDCF1N
256GBまで → ADR-SDCF2
128GBまで → ADR-SDCF1, ADR-MCCF
変換時の読み書きスピード
読み書きのスピードを検証してみました。
検証対象は以下です。
・16GB SDカード (SDHC class10)
・ADR-SDCF1 + 16BG SDカード (SDHC class10)
・64GB SDカード (SDXC UHS-I)
・ADR-SDCF1 + 64BG SDカード (SDXC UHS-I)
アダプタ有り無しの両方に対し、CF/SD両対応のUSB3.0メモリーカードリーダーを使って検証します。
16GB SDカード (SDHC class10)
ADR-SDCF1 + 16BG SDカード (SDHC class10)
64GB SDカード (SDXC UHS-I)
ADR-SDCF1 + 64BG SDカード (SDXC UHS-I)
UHS-Iの高速転送モード非対応のため、UHS-Iは大幅に速度が落ちていますね。しかし、古いclass10のような基準ではアダプタの有無は速度に関係ないようです。
まとめ
CFカード Type II でなければならない場合はADR-SDCF2の一択です。
使いたい機器がCFカード Type I に対応しており、大容量のSDカードを使いたい場合はADR-SDCF1Nを選んでください。
Type I でコスパ重視するならADR-SDCF1です。128GBまでの制限がありますが、上記の新製品ADR-SDCF1Nに置き換えられるようなのでお早めの購入を。
最後にmicroSDを使いたい場合はADR-MCCFという選択肢がありますが、microSDからフルサイズのSDへの変換アダプタを使用すれば上記の3機種でmicroSDは使用可能です。特別な理由がなければ上の3機種から選択することをオススメします。