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【バセドウ病治療記】アラサーの失われた3年間と得たもの

28歳で仕事を結婚退職して今年32歳。

29歳で罹患したので
バセドウ病の治療に3年
=子をもつことが出来ない期間

過ごしました。

退職してからの数年
バセドウ病との付き合いの関係で
人生にぽっかりと
空白の期間が生まれました。

わたしにとってのバセドウ病3年間は
・体の痛みは全くない
・心臓を消耗しまくった
・空白期間がかけがえのない時間となった

病気の概要から治療、治療を終えての
全体感をまとめています。


バセドウ年表

まずは
バセドウ病の診断がつくまでの
変遷をまとめてみました。

~大学生

・冷え性なのに暑がり
・肌寒い日でも上半身は熱い
・社交不安障害気質
→ちょっとしたことで緊張、ドキドキする
・寝つきが悪い

~社会人・結婚・バセドウ発覚まで

・会社員時代、激務・過労を経験
・専業主婦に育てられた夫と結婚
→怒りを抑えられず爆発する日々
・罹患直前は就寝時、心臓の音がうるさくて眠れない
・生理が来なくなる
→バセドウを疑い婦人科受診、病気発覚

バセドウ病になったひとは
罹患前から
何かしらバセドウの種を持っている
と想像します。

わたしの場合
バセドウの導火線に
夫が火をつけたイメージ
です。

ただでさえ結婚前の
慣れない同棲生活は
ストレスフルなのに

のんびり無神経な夫は
肉体的・精神的にわたしをむしばみました。

(今でこそ扱い方に慣れましたが)

新婚前後は
怒り狂っていたのが
バセドウ病へのカウントダウン
だったと
今ふり返ります。


バセドウ病発覚から治療の流れ

病気のレベル

わたしの症状は
中等症レベルと思われます。

手術までは必要なく
薬物でコントロール。

こじらせていたら
手術もあり得たでしょう。


罹患初期~半年くらい

・2週間に1度のペースで通院
・メルカゾール5mg
・ヨウ化カリウム
・副作用で人生MAX体重
→平常時+5キロ
・髪の毛が抜けて頭皮がさみしくなる
(現在は9割5分くらいまで毛髪回復)

バセドウ病でおなじみのメルカゾール
あすか製薬の説明

バセドウ病の人が妊娠を避けるべきは
治療薬メルカゾールが理由

ただし、妊娠したとしても
薬をやめて無事出産するひともいて
ケースバイケース。

バセドウの予後が悪くなるので
できれば妊娠は避けた方がいいとのこと。

ヨウ化カリウムは今現在も飲み続けている

治療1年~最近まで

・メルカゾールは5㎎から2.5㎎錠に減量
・寛解と再燃をくり返す
→改善したと思って薬を減量すると悪化
・数か月単位で慎重に寛解にもっていく

現在

・心拍数は相変わらず高い
・体重・髪の毛が平常に戻る
・ヨウ化カリウムは飲み続けている
・メルカゾールから卒業
=妊活OKに

バセドウは完治しない病気なので
症状がおさまっている状態を
維持し続ける必要があります。


バセドウ病だからといって

・旅行OK
・普通に元気
・お酒は機会飲酒程度
・サウナOK(安定してきたら)
・よほどのことがない限り死なない
・ランニングをやめてウォーキング
・体重増加のため食事気をつかうように

バセドウ病は痛みがない病気なので
自分が病気していることも
イチイチ認識しない

ただ薬を飲み続けて
淡々と通院&血液検査。


バセドウになって避けた方がいいこと

・激務な仕事
・激しい運動
・妊娠

くらいだと認識しています


バセドウの3年で学んだこと・感じたこと5つ


①一族にイチバセドウ?!

バセドウになってから
『わたしの母もバセドウ病だった』
『おばあちゃんがバセドウ病』
ということを耳にするように。

ありふれた病気
罹患しても長生きしている人は沢山います。


②心臓を超消耗=寿命への影響が心配

身体の各パーツは消耗品と考えたら
バセドウ病の最大のダメージは
心臓の消耗
だと感じています。

今でも心拍数はちょっと高め(平常80)。

これからも
心臓ファースト
心穏やかにすごしたいです


③子どもをつくらなくていいアラサーを過ごせた

病気になって良かったと言えませんが
子どもを作らなくていい
自由度の高い時間を過ごせました。

わたしは
自分だけに向き合って
自己成長に集中することができました。

この3年間は
病気で暗い影を落とした一方
自分を高めることができた時期と
何年後か人生を振り返って思うのでしょう。

そんな3年間でした。


④結婚はセーフティー


わたしは28歳で結婚し
バセドウ期を挟んで現在32歳。

子どもも考えることができる年齢。

絶妙な時期に結婚して良かったと
思っています。


⑤結婚4年でじんわりと夫を信頼できるように

子供を考える必要もなく
ひたすらに夫と2人の4年間でした。

夫婦2人で何回も旅行に行きましたし
お金にもそこまで制限をかけず
過ごしました。

これから家族が増えるかもしれないし
一生2人だけかもしれないです。

どっちに転がっても
夫と一緒にいてもいいかなと
4年間で腹づもりできました。


バセドウの導火線に火をつけたのは夫と
決めつけてはいますが
その後の生活を支えてくれたのも夫。

これからも夫とともに
人生を歩んでいきたいです。


むすびに

バセドウ病に罹患したとき

いつか薬から解放されて
妊活が始まったら
noteにまとめよう!と思って
数年過ごしました。

ようやく実現できて感慨深いです。


バセドウ病が
一区切りできたことは嬉しくもある一方

妊活を意識しないといけない
プレッシャーが始まりました。


これからも
バセドウに蓋をしながら
明るく前向きに
人生を歩んでいこうと思います

誰かの何かに参考になれば嬉しいです。


ご覧いただきありがとうございました!



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