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【最近のモスクワ】2023年7月

去年、一昨年と、30度近い気温で暑くて大変だったモスクワですが、今年は、涼しい日が続いています。
7月の様子をまとめました。5600字を超えて長いので、お時間のある時にどうぞ。


何か飛んできた

6月の騒ぎによって、学校の卒業式が1週間延期されました。
ロシアの学校は、小中高と同じ学校で学ぶので、卒業式は、高校の時の1回だけです。
1週間延期され、クレムリンでの卒業ダンスパーティーも中止になりました。
義母が、呼びに来たので、バルコニーから卒業式の様子を見ました。
呼びに来た時は、リハーサル中でしたが、その後、保護者も来て、始まりました。

クラスごとに入場しています。家の前の学校は、医学の専門クラスや、経済の専門クラスがあることが分かりました。

卒業生の入場が終わりました。

国歌の音楽が流れました。音量が大きいのか、いつもと違うなあと思いつつ、大好きな国歌なので、聴いていました。
始めから、音源がいつもと違うなあと思っていたけれども、聴きなれない音が途中から始まりました。
こんな伴奏もあるのかな?と思っていましたが、これは、違うと思いました。

そして、空を見上げると、小さい飛行機が1機、我が家の上空を通り過ぎました。
低空で、速度も速く、「あ!」と思ってすぐに状況をつかめず、数秒固まっていましたが、写真を撮らねばとカメラを構えたけれども、速度が早くて、この1枚をとるのが精いっぱいでした。

モスクワ市内上空に飛行機が飛ぶことはありません。そのため、これは、何だったのか、エンジン音は、5月から頻発しているドローンの音に似ていました。
飛んで行った方向で墜落した様子もなく、ニュースにもならず、何だったのかは、分かりません。
この時、バルコニーにいたのは、私だけで、義母も夫も音だけ聞いて、物体を見ていません。

その後も卒業式は、通常通り行われ、ワルツを踊っています。

義母が感慨深く見ていました。

昔は、女の子は白いドレスだったけれども、今はカラフルだとも話していました。

学校に別れを告げて、手を振って退場しています。


25日の午後1時頃にも、バルコニーから空を見たら、飛行機が飛んでいました。すぐに、フライトレーダーを見ましたが、反映されていない飛行機だし、エンジン音も通常の飛行機と違いました。シーツを取り込みに行ったときだったので、カメラを持っていなくて写真はありません。1日の時よりも速度はゆっくりだったから、カメラを持っていれば、写真に撮れたくらいでした。
そもそもモスクワ市内上空に飛行機は飛ばないので、怪しいです。

こんなお菓子の容器が

甥たちがスーパーへ行って買ってきたお菓子の容器は、次のようなものでした。

お食事中の人は、閲覧注意です。




お菓子の容器は、便器の形になっていました。

スーパーにあるお菓子売り場から、これを選んできた甥たち。

食べた後は、ままごとの道具として遊べるようです。
他に、お風呂とか、冷蔵庫とかもあるのなら、お菓子を買ってままごとセットが揃うけれども、そういう風にはなっていないようです。

首が痛い

寝違えたのか、首が痛くて、しかも、1日で治らず、1週間くらい痛かったので、大変でした。
それで、楽しみにしていたトラムのパレードも行けなくなりました。

中心部には、モスクワ交通の日ということで、こういう飾りがありました。


7月なのに16度

ニュースでも、「来週の気温は下がる」とあったので、事前に準備ができましたが、7月なのに、最高気温が16度という日があり、さらに、雨も降りと、秋のような天気の日がありました。

こちらのニュースは、地球温暖化を超えて、地球沸騰化と騒いでいますが、モスクワにとっては、氷河期ではないかと思うくらいでした。
もしや、モスクワは、すでに地球の一員ではなくなっているのかな?
実際に日本の気温が高くなっていると思いますが、モスクワのように7月は、今までで一番低い気温になったりもしているので、温暖化対策をとメディアの印象操作で不安をあおっている気がします。
こちらのサイトで、過去のモスクワの気温が分かります。


蓮の花

蓮の花が好きな母が見たら、喜びそうなくらい、蓮の花が咲いているところがありました。

新札?登場

友達が、おつりで5ルーブル札をもらったよと教えてくれました。
もうずいぶん前に印刷をやめ、5ルーブル札を私は一度も見たことがなかったので、タンス預金をしていた人が、いよいよ経済的に厳しくなって、使い始めたのかなあ?と思いました。

その後、ニュースで、モスクワとモスクワ州で5ルーブル札と10ルーブル札が流通するというものがあり、その一環で友達は5ルーブル札をもらったと思いました。ニュースによると、5ルーブル硬貨と10ルーブル硬貨を作る方がお札を作るよりも高くなるからということで、今回流通することになったようです。
私は、過去に印刷した5ルーブル札と10ルーブル札の在庫を使い果たすのだろうと思いました。
モスクワは、ほとんどの人がカード支払いをしているので、現金自体の流通量は少なくなっていると思います。だから、新たにお札やコインを作らず、あるもので回すのかなと思いました。

そして、私も5ルーブル札と10ルーブル札が欲しくなりました。
中心部に出かけた時に、本屋さんの中にある記念硬貨売り場では、すでに、5ルーブル札と10ルーブル札が売られていました。
こういう風に高値で売られ始めると、もう手に入れるのは難しいんだろうなあと思いました。
それでも、この日の気温は28度で暑く、喉が渇いたので、スーパーで水を買いました。いつもは、1mlあたりどれが安いかな?で買いますが、今回は、どれを買えば、おつりで5ルーブルと10ルーブルをもらえるかなと計算して、レジに並びました。
前の人が現金で支払いして、レジの中が見えました。新札がたくさん入っているのが見えましたが、それは、50ルーブル札でした。
やはり、10ルーブル札と5ルーブル札はないかな?と思いつつ、100ルーブル渡すと、50ルーブル札、10ルーブル札、5ルーブル札とすべて新札でおつりがきました。
欲しかった10ルーブル札と5ルーブル札が一気に手に入りました。

こちらが、5ルーブル札と10ルーブル札です。表です。

裏です。

5ルーブル札は、ノヴゴロドが描かれています。

ノヴゴロドは、行ってみたい町の一つです。

10ルーブル札は、初めてロシアへ来た2011年くらいには、見かけることがあったので、懐かしいお札です。
クラスナヤルスクが描かれています。

また、100ルーブル札は、まもなく新札が出るようで、そういうニュースもありました。

お湯無し生活

7月にお湯無しだから、温かくて楽勝と思っていましたが、まさかの低い気温です。
でも、お湯を沸かして入るのも慣れてきました。
また、普通にお湯のシャワーで髪の毛を洗うと、髪の毛がぱさぱさになるし、抜け毛も多いけれども、水から沸かしたお湯で髪の毛を洗うと、しっとりするし、抜け毛も少なく、お湯が出るようになってからも、お湯を沸かして入りたいと思うくらいです。

交通機関にまつわるニュース映像

ちょっと、日本ではありえない光景です。

午前5時過ぎに鉄道のレールを運搬中に、事故は起きました。

駅の利用者が撮影した映像です。57秒です。

駅に設置されている防犯カメラの映像と、その後の映像。1分15秒です。


地下鉄駅の防犯カメラ映像です。7秒です。若者と口論をした31歳の女性が、地下鉄の改札のドアを壊しました。

レーニン図書館

久しぶりにレーニン図書館へ行きましたが、夏休み中なので、空いていて、読書室は相変わらず快適でした。
そして、現在修復中で1年前と若干カウンターの場所などが変わり、どこで本を借りて、どこに返すのか、とまどいましたが、職員の愛想がよくなっていて、すぐに分かりました。
館内で、ネット上で閲覧できる文献もあり、さらに、近所の図書館のパソコンで、レーニン図書館のネット上で見られる文献もあるようで、そういう文献は、わざわざレーニン図書館へ行かなくても、徒歩5分で行ける近所の図書館で見られるようです。
どんどん便利になっています。

なぜか、私が赤の広場に行くと、その瞬間に閉鎖される

6月19日の午後1時に閉まった赤の広場。22日のイベントと卒業イベントに備えて閉まりましたが、その後、騒ぎがあり、7月になっても、赤の広場は閉まったままでした。
それでも、そろそろ開くかな?と思って、7月20日に赤の広場へ行ってみました。
レーニン廟は大行列だったので、赤の広場は開いていると思いました。
13時までなのに、12時半過ぎの時点でこの行列では、列の最後の人はレーニン廟に入れなかったと思います。

そして、この日は、何かイベントがあるのか、若い警察官があちこちにいました。

赤の広場に柵はあるものの、開いていました。柵越しに写真を撮っていたら、この右端に写っている警察官が、「赤の広場を閉めます」と言いました。

こちらは、赤の広場を閉めた直後です。

もともとあった柵を閉じ、赤の広場にいる人たちを順次外へ出し始めました。

もうすでに赤の広場は閉まっています。

アナウンスを聞いて、すぐに出口に向かう人々です。

赤の広場の近くの通りも閉鎖が始まり、赤の広場を楽しみに来た人たちは、「閉まっている」と言われて、がっかりしていました。

今までも急に閉まるということはありましたが、もし観光中にこの事態にあってしまったら、閉まったことにより、人がいない赤の広場を見ることができたと考え方を変えるしかありません。

家に帰ってニュースを見たら、22日のイベントのために、赤の広場を閉めたとやっていました。

フグ屋さん

2月に、フグというお寿司屋さんで、お寿司を買って食べましたが、そのお店が、別の所にもオープンしました。
地元のロシア人がよく買いに来るので、店舗が増えているようです。私が行ったときも、こんな感じで賑わっていました。

この一角だけ日本ですか?と思うくらい、日本語の看板が溢れています。

2月の時よりも値段が上がったような気がしたので、私は、買わずに見ただけです。

制裁の影響がじわじわと出てきた?

2014年のウクライナ危機の時からそうですが、日本のメディアは、ロシアに対するネガティブキャンペーンを喜んでしているように見えます。
2020年のコロナ禍でも、ネガティブキャンペーンが多く、在露邦人が日本の報道はおかしいと、実際に映像や写真を撮りに行って、SNSで訂正するくらい事実と違って、悪いニュースばかり報道する傾向にあります。
そんな日本のメディアが喜んで飛びつきそうな話題がありました。
しかし、日本のメディアは一切報道していません。おそらく、ロシアのヤンデックスニュースを見て、その記事を翻訳して報道しているだけなので、現地で起こっている実際を報道できていないと思います。
見出しにもしましたが、「制裁の影響が出てきた」というような内容なら、喜んで日本のメディアが飛びつきそうですが、一切報道していません。
我が家のように、底辺の庶民の生活では、こういう影響に敏感に気づきます。

さて、前置きが長くなりましたが、何があったか書きます。
7月20日の朝、夫は、スーパーに寄ってから仕事に行きました。近所のスーパーは朝8時から開いています。その時、店内の品物が全品半額になっていて、閉店セールをしていたようです。
前日までは普通に営業していたのに、20日の朝突然始まった閉店セール。そして、急に決まったのか、夫はこのスーパーのアプリを登録し、ポイントを貯めたり、割引きで買い物したりしていましたが、そのアプリでは、何のお知らせもなかったようです。
さらに、この日は、義理の妹家族が我が家に泊りに来ていて、義理の弟がスーパーに行ったときには、もうほとんど品物がなかったようです。
私はそんなことを知らず、中心部に出かけていて、夕方に夫から話を聞きました。
そして、21日には、スーパーが完全に閉まりました。
今までも、私が昼間にスーパーへ行っても、我が家の近くにある他のスーパーに比べてお客さんが少ないなあと思っていました。また、数年前に別のスーパーから今のスーパーに変わりましたが、同じ場所にあるのに、今のスーパーになった途端、お客さんが減ったなあというのは感じていました。
義母も今のスーパーはあまり好きでなく、買い物をしなくなり、夫が行くくらいでした。
私も、他のスーパーの方が安いし、品ぞろえが多いので、あまり行きませんでした。
そのため、経営が厳しいだろうなあというのは、予想できました。
さらに、作戦が始まってから、品物の値段が上がり、庶民は、節約するので、必要最低限の物しか買わなくなっていました。
また、近所には、スーパーが他に6軒もあるので、品物や値段などを見て、他へ行く人もいます。
そういうことが重なり、かなり経営は悪化していたと思います。
それで、今回突然の閉店となりました。跡地に、次のスーパーが来るかどうかも分かりません。

いろいろ調べた所、このチェーン店のスーパーは、モスクワ市内で、70店舗が閉鎖したようです。
こういうことが一部で起こったということは、他のスーパーでも起こるかもしれません。
ニュースにならなくとも、生活していて、庶民の方がこういうことに敏感に気づくと思います。

キュウリのピクルス

義母は、お店で売られているキュウリのピクルスが高いと言い、自分で作っていました。

きのこ

7月は、気温も平年より低く、雨もよく降ったモスクワ。
道を歩いていたら、きのこがあちこちに生えていました。

夫が、「毒キノコだと思う」と言っていました。

7月に食べた果物

チェリー。

桃です。

ぺちゃんこ桃です。

いちばんぼし

いちばんぼしは、値上がりラッシュの最近ですが、私がこのお店を知った2018年5月の時とランチセットの値段が変わりません。そのため、行けるときは行っています。

親子丼定食です。

とんかつ定食です。


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チェブラーシカ
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